10日目:第三分野の保険
10日目は第三分野の保険について、以下の項目を勉強していきます。
1.第三分野の保険
1.第三分野の保険とは
第三分野の保険は、日本の保険の分類の一つで、第一分野と第二分野のいずれにも属さない疾病・傷害分野の保険を指します。具体的には、以下のような保険が該当します。
第一分野は「生命保険固有分野」で、終身保険、定期保険、養老保険などが含まれます。一方、第二分野は「損害保険固有分野」で、火災保険、自動車保険などが含まれます。
2.主な保険の種類
1.医療保険
医療保険は、病気やケガによる入院や手術を行ったときに給付金が受け取れる保険です。特約をつけることで、三大疾病、七大生活習慣病のような重大な病気や先進医療に対する保障を手厚くすることもできます。また、保険料は一生涯上がらず、入院・手術・先進医療を一生涯カバーする医療保険もあります。
医療保険は、1回の入院について支払い日数の限度(60日、120日など)があります。また、通算しての支払日数の限度もあります。
なお、退院日の翌日から180日以内に同じ病気で再入院した場合は、前回の入院とあわせて1回の入院と数えます。
2.がん保険
がん保険は、がんで入院や通院を受けた場合に必要な費用に備える保険です。商品によっては、公的介護保険の認定基準に連動している保障もあります。
がんと診断されたときに支払われるがん診断給付金やガン入院給付金、ガン手術給付金などがあります。
なお、がん保険には、一般的に加入後90日間(3ヶ月間)程度の免責期間(待機期間)が設けられています。
また、入院給付金の支払日数には制限がありません。
3.介護保障保険
介護保障保険は、所定の要介護状態に該当したときに保険金が支払われる保険です。商品によっては、公的介護保険の認定基準に連動している保障もあります。保険金は、一時金で支払われるものや、年金で支払われるものなどがあります。また、保障期間は、有期タイプと終身タイプがあります。
4.所得保障保険
所得保障保険は、病気やケガにより就業不能となった(働けなくなった)ときの収入減少に備える保険です。万が一、病気やケガで働けなくなり収入が喪失・減少してしまっても、生活に必要な毎月の費用(生活費、住宅ローン・家賃、教育費等)は続くため、そのようなリスクに備えることができます。
以上が各保険の基本的な説明です。具体的な保険内容や保険料は、保険会社や商品により異なるため、詳細は各保険会社のウェブサイトや資料をご覧いただくことをお勧めします。
※FP3級試験練習問題
以下にFP3級試験の模擬問題とその解答を作成しました。
問題1:
次のうち、第三分野の保険に該当するものはどれでしょうか?
火災保険
定期保険
医療保険
自動車保険
解答: 3. 医療保険
解説: 第三分野の保険は、第一分野と第二分野のいずれにも属さない疾病・傷害分野の保険を指します。医療保険は疾病や災害などによる怪我による入院・手術の際の経済的損失を補う目的で販売された生命保険または損害保険の一種であり、第三分野の保険に該当します。
問題2:
第三分野の保険商品は、どのような保険会社が取り扱うことが可能でしょうか?
生命保険会社のみ
損害保険会社のみ
生命保険会社と損害保険会社の両方
どちらも取り扱うことはできない
解答: 3. 生命保険会社と損害保険会社の両方
解説: 第三分野の保険商品は、生命保険会社と損害保険会社のどちらも取り扱うことが可能となっています。これは、生命保険は生命保険会社のみ、損害保険は損害保険会社のみが取り扱うことができ、一つの保険会社がその両方を取り扱うことが禁じられているが、第三分野の保険商品についてはその限りではないからです。
問題3:
次のうち、医療保険の支払限度日数について正しい説明はどれでしょうか?
一般的には30日型と60日型がある。
一般的には60日型と120日型がある。
一般的には90日型と180日型がある。
一般的には120日型と240日型がある。
解答: 2. 一般的には60日型と120日型がある。
解説: 医療保険の支払限度日数は、一般的に60日型と120日型があります。これは1入院当たりの支払限度日数を指します。
問題4:
がん保険の保障が開始されるのは、一般的に契約してから何日後でしょうか?
30日後
60日後
90日後
120日後
解答: 3. 90日後
解説: がん保険の保障は、一般的に契約してから90日(待ち期間)経過後に開始されます。この期間中にがんと診断されても保障の対象にはなりません。
これらの問題は、第三分野の保険についての基本的な理解を試すものです。FP3級試験では、このような基本的な知識を問う問題が出題されます。具体的な試験内容や出題範囲は、試験の主催者である日本FP協会のウェブサイトや資料をご覧いただくことをお勧めします。
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