見出し画像

ワーママがトレードオフを忘れる瞬間~落合式イタリアンと在宅おひるごはん~

どうも、私はワーママ2年生。相次ぐ風邪・感染症でピカピカではなくボロボロの1年生を無事終えた、育休復帰2年目。

最近思うのは、やっぱり全部を手に入れることはできない、ということだ。別に悲観しているわけではない。事実として、自分という入れ物に①仕事、②家事、③育児、④ライフワーク(川柳)、⑤健康をぶち込むと、どこかで調整の必要が出てくる。

例えば、在宅の昼休みを削って②家事をすれば家の中はキレイになるが、私は⑤休憩が取れず疲弊する。夜の寝かしつけを終えて、そのまま一緒に寝てしまえば、⑤睡眠ばっちり。でも、④ライフワーク(川柳)は時間が取れず、気持ちは下がる。②家事、③育児の追求すると①仕事のセーブ感は感じざるを得ず、自ら進んでマミトラに乗っかったようでモヤる、などなど。いわゆるトレードオフ(何を優先するために何を捨てるか)に向き合った1年だった。

試行錯誤を経て、2年目の今は(まだまだ悩む時はあるし、今後も変わっていくだろうけど)①~⑤のある程度バランスの取れた生活が送れるようになってきた。(と思う)

じゃあ、良かったじゃん。なんだ自慢話かよ、と思った方。待ってほしい。うまくバランスを取って、生活を「うまく回す」にフォーカスし過ぎた結果、ある日、何が起きたか。

心が死んだ

「余裕」とか「遊び」の部分が抜け落ちて、合理を追及しているような生活は心をパサパサにする。やるべきことをTODO管理で、終わったら消し、終わったら消し、という生活。やるべきことは終わり、生活は回り、バランスは取れている。

でも、本当にこれでいいのか。
ふと、「余裕」と「遊び」についてこれまでのことを考えてみた。

私が育休明け一番嬉しかったこと。それは「お昼ごはんが一人でゆっくり食べられる」ことだった。子どもの好き嫌いや栄養バランスための献立を考えることや子どもに食べさせること、あとはこぼした床を掃除することから離れて、自分の好きなものを好きなペースで食べられるお昼ごはんは、純粋に嬉しかった。

それが今や、できるだけ時間を掛けないように、冷凍パスタとレトルトカレーと残り物とたまにUberの日々(悲しい)。

決めた、私が私のためにご飯を作ろう
ということで、こちらの本である。(前振りが長い)

落合務シェフの『落合式イタリアン』

選んだ理由がこちら。

① イタリアンだったら非日常感が出そう
② パスタメインならそこまで時間かからなそう
③ プロの味が最速でつくれる! が刺さった。

特に③。プロの味(質)が最速(時間)ってさっきから書いていたトレードオフの真逆じゃん!!!良いとこどりじゃん!!!

ということで在宅のお昼ごはんは落合式イタリアンになった。

私に刺さった、かんたんボロネーゼ。
アーリオオーリオ。パスタにすりごま入れたのはじめて。
カルボナーラは火を止めてからめるのがポイント

初めて目にするアイデアに心が躍った!!!

例えば『すりごまのアーリオ・オーリオ』。素人には難しい乳化の過程。すりごまを使うことで、とろりとしたソースを実現している。

例えば『かんたんボロネーゼ』。いや、トマトソースはトマト缶一択でしょ、と思っていた価値観が揺さぶられた。トマト缶で酸味や水気を飛ばすより、トマトジュースの方が簡単にソースになる。裏ごしも不要。

カルボナーラも全卵かつ生クリーム不要でできるので難しい材料要らず。

他にも、ローズマリーはベランダで育てるとすぐに使える、とか、サルシッシャ(イタリア風ソーセージ)を作っておくとアレンジが利く、など、「やったことはないけど、そこまでハードル高くないかも?」というアイデアが沢山あった。

左に映っているのがサルシッシャ。ラップに包んで冷蔵庫で保存。

そして何より美味しかった!!!

先ほど挙げたパスタはどれも美味しかったが、特に『かんたんボロネーゼ』をおすすめしたい!!!ゴロゴロとした肉とトマトジュースから作るソースの旨味。料理中も、炒めながら、煮込みながら、「いい匂いだな」「美味しそうだな」と五感でわくわくできるのが楽しかった。

ありがとう、落合シェフ!!!

むしろ全部を手に入れて

私の今の生活においてトレードオフは大切。でも、たまにトレードオフを忘れて(というか味もスピードも、むしろ全部を手に入れて?)ただただ「美味しい」と感動する時間も大切にしたいな、としみじみ思った。

制限のある日々の中で私は何もかもを手に入れることはできないかもしれないけど、それでも、何もかもを諦める必要はないのだ

超余談だが、今回使用したにんにくに落合シェフの写真!!これは嬉しい!!!

公募川柳のために使います。