見出し画像

「メモの魔力」前田裕二さん講演会のまとめ 〈1月29日@アカデミーヒルズ〉

Newspicksアカデミアのイベントに参加してきました。
このイベントは抽選で、幸運にも120名に選んでいただき、参加することができました。

前田さんは個人的にその生き方や考え方がとても好きでフォローしている方です。

前田さん登場前に、アイスブレイク的なやつがありました。
こういうの、いいですね。場が温まります。
自分で開催するセミナーでもパクりたいと思いました。

隣の人とペアになって、「叶えたい夢」について3分で話し合ってください。

ということで、いきなり初めましての人とお話をすることに。
僕のとなりの女性は地方から来ている方で、コミュニティをつくって地域を盛り上げたいという夢を語ってくれました。僕も同じくクリニックをやりつつもコミュニティ的な「村づくり」を夢見ているので、かなり共感しました。

さて、会場全体が瞬時にして熱気に包まれた状態で、前田さん登壇です。

張り切って早く行ったらベストポジションをゲット。
この位置。めちゃ近い。多分120人中最も近い(笑)

講演の内容
① メモの効用
② メモの方法論
③ メモに使う文具

このnoteをみてくれている人は前田さんのことやメモ魔の本のことも知ってると思うので、説明は省きます。
今回の講演会ではありがたいことに、「本に書いていないことをお話してくれて、かつ、この会が終わったときにはメモを取りたくて仕方なくなるという熱が湧き上がってくる状態にしてくれる」ってことで、始まりました。

①メモの効用

これは本を読んだひとには説明するまでもありませんが、

具体 ⇒ 抽象化 ⇒ 転用

というのを日常的にひたすら繰り返すことによってすごい人(いわゆる「何者か」)になれるぞ!というものですね。

ひとことで言うと、前田さん流のメモは、
InputとOutputがうまくなるためのツールだということです。
もうすこしかみ砕いてみます。

①知的生産性の向上
 →アイデアが生み出せる
②情報獲得伝達率の向上
 →情報を素通りしなくなる
③傾聴能力の向上
 →相手のより深い話を聞ける
④構造化能力の向上
 →話の骨組みが分かる
⑤言語化能力の向上
 →曖昧な感覚や概念を言葉に出来るようになる

僕の聞いた範囲での理解ではこうです。

③傾聴力の向上
 ↓
②情報を素通りしなくなる
 ↓
④話の構造化がうまくなる
【ここまではInput】
そして
①アイディアが生み出せて
⑤言語化がうまくなる
【これはOutput】

②メモの方法論

えと、これに関してはあまり話をしていなかった気がします。
ま、本を読めばわかりますからね。

気になったポイントだけいくつか。

気づき(抽象)からアクション(転用)に移すとき、転用には大きく2つあって【行動 DO】と【姿勢 BE】があるということを意識する。
具体⇒抽象の過程で、自分の思考の癖があるということを知っておく。
しかし、その癖は「問いが明確であれば」あえて修正する必要はない。
具体のA面を掘り下げるか、B面(そうではないという点)に目を向けるかで抽象が全く変わってくる。
繰り返しやってうまくなると、抽象の文章がどんどん短くなる(研ぎ澄まされる)。
文章が長い=具体性が高い。文章が短い=抽象度が高い。

③メモに使う文具

結論から言うと、
「テンションの上がるものならなんでもいい!」
だそうです。

基本的には紙がいいのですが、その理由は3つ。

①コミュニケーションツールとして優秀
これは相手方目線です。
つまり、メモをとりながら話を聞いていると相手も嬉しいし自分の印象もよくなるというもの。これはスマホでやるのはよくないですが、理由はLINEをしていると勘違いされるから。前田さんも以前それで秋元康さんに怒られたそうです。
②書き手の記憶に残りやすい
これは自分目線です。
つまり、「モレスキンノートの真ん中らへんのページの左上に書いた」みたいにアナログでの記憶が残るのがいいらしいです。あと、間違えたところを線で消したり、眠くてミミズがはっていたり、そういうのもその時の状況を反映するのでいいみたいです。なるほどですね。
③物質としての価値が高い
紙に書いたメモというのは、一点物のプレミアムがある。自分が「何者か」になったときに非常に価値が出る。
逆に言うと、紙に書いたメモに価値がつくような人物になれ!というメッセージかな。

前田さんが日常的に使っているものは4つ

手帳:予習に活用
スマホ:日常のメモ
ノート:議論の抽象化と転用
ミニメモ帳:会食中のメモやプレゼン

手帳の使い方は参考になりました。

手帳って基本的には未来の予定とその確認に使用すると思うのですが、前田さんの場合は「予習」に使うそうです。
つまり、たとえば会議があるとしたときに、「その会議中に絶対に発言すること3つ」を考えて書いておく、ってことをするそうです。確かに会議の準備まではみんなするけど、絶対にこれだけは言うぞっていうところまで決めている人はあまりいませんね。徹底してますね。納得しました。

ふたたび隣の人と3分間トークタイム!

あなたの人生の軸は?

けっこう声を張らないといけないくらい、会場は120人の熱い語り場に瞬時に変わる。この難しい問いに対してシーンとならずに会場がドッカンいうわけですよ。この現象は普通にすごい。
あぁ、この120人全員とお友達になりたい!

質疑応答

Q: 忙しい中、どうやって時間つくってやってるの?
A: 必ず毎日湯船につかる。そのときに抽象化を考える。1日5分でも10分でもやると決める。完璧にできなくても、1日にメモした具体だけでもパーッと見直すだけでもいい。
Q: 選択と集中を考えた時に、前田さんは何を捨てているか?
A: 「ネガティブなことを言う」ということをしない。言いたくなったらメモに吐き出す(おお!こんな使い方もあるのか!)
Q: 具体➡︎抽象➡︎転用を繰り返すことでタスクが増えて困らないか?
A: 長期とな短期をごっちゃにしない。短期のボールは保持し続けない。つまり、いま頑張ってできるタスクは先延ばししないですぐにやれってこと。自分に回ってきたボールはポンポン跳ね飛ばせってこと。常にボールを持っていない状態が理想で、それが得意なのがホリエモンや箕輪さんなんだそうです。なるほど。あたりまえなんだけど、改めて言われると納得です。

最後に、僕自身とても心が楽になったことをツイートしたのでシェア。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
そして、Newspicksのみなさま、前田さん、お疲れ様でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?