「体験話」が多いと、何故だか軽くて、「経験話」ばかりだと、重たくなるのには、ちゃんと理由があるのです。
新橋の片隅の雑居ビル。
細くて急な階段の3階だったか、それとも4階だったか。
横長の薄暗い店の中、9つのイスが並ぶカウンターを
スポットライトが照らしている。
先客は左に続く一番奥の席、L字型の2つの椅子を
占領している、いわくありげなカップルだけだった。
入社以来、持ち前のガッツと明るさ、そして実績なき自信で
清く正しく、社会人として成長していた2年目の夏のこと。
新人ながらも大型案件を受注したことで有頂天だった私。
生意気な天狗になりそうな若者(⇒私のこと)の指導、
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