読書感想文「そして旅にいる」
気になっていた加藤千恵さん作品。
とっても優しかった…。忘れないように感想を残しておきたいと思います。
印象的だった話
香港のお話が一番響きました。
私の好きなスキマスイッチのviewという曲の歌詞に
「2000mでも君をまるで忘れなかった トンネルは終わるのに」という歌詞がありまして。
長いトンネル入ってから抜けるまでまあまあな時間気づけばずっと考えてるように、アホみたいにずっと思い出してしまう。
何か集中してないとすぐよぎってしまうんですよね…。
このお話の主人公もまさにそれで、旅の間も元彼のことを何かにつけてふと思い出してしまうけど、楽しい時間過ごすとその分だけ少しずつ思い出す時間は減っていき、だんだん他のこと考える時間の割合が増えていき、という変化も良いです。前向きになれます。
他の作品の感想
備忘録です。
・千葉
とにかく彼くんがクズすぎる(笑)そのクズっぷりに引き込まれてしまう。
・大阪
自分とは違うものに惹かれる気持ち、その人が見たものを見たとき意外と心が動かない、だって私はその人ではないから。太陽の塔は個人的にも好きなので共感しながら読みました。
・北海道
言わずとも通じる姉と妹が素敵。
・さかさま
友達の彼氏を実はずっと好きだった、シンプルだけど切ない
・優しい国
自分の父も…と考えさせられてしまった。両親には健康で長生きしてほしい。
短編は切り取られた物語の前後を想像して読むのが面白いですね。
大きな流れの中の一瞬のきらめき。
この後この人たちはどんな人生を送るのかな、と想像を巡らすのも楽しみのひとつです。
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