赤石健太のススメ「読みやすさ◎自己啓発入門は夢をかなえるゾウ」

「自分の能力をもっと高めて認めてもらいたい」
「仕事に対するモチベーションを上げたい」

人は自らの気持ちを奮い立たせるために自己啓発書を手に取ります。
一方で自己啓発書を宗教チックだと敬遠したり、そもそも響かない人もいるものです。

今日はそんな人たちに1冊の自己啓発書をオススメします。

「夢をかなえるゾウ」

夢をかなえるゾウとは

夢をかなえるゾウは水野敬也氏による自己啓発書です。

シリーズ化されており現在は第3弾まで発行されているのですが、今日は最初にリリースされた1冊目に焦点を当てたいと思います。

まず、なぜ「夢をかなえるゾウ」は自己啓発書に偏見を持つ人や、これまで全然響かなかった人にも読んでいただきたいのか?

その最たる理由は構成にあります。

ストーリー形式で読みやすい

本書は一般的な自己啓発書とは異なり、小説形式で進んでいくのです。正直言うと単純な読み物としてもかなり面白い部類だと思います。

物語は軸のないダメなサラリーマンと、そこに現れる像の姿をした神様ガネーシャで展開されていきます。

ガネーシャ曰くエジソンやニュートンといった天才たちを育ててきたのは自分だとのこと。

にわかには信じがたいものの、主人公は流れのままガネーシャから課されるミッションに挑むことになります。

「自分、そんなことやから、『夢』を現実にでけへんのやで」

インドの神様のはずなのに、なぜか関西弁で喋るガネーシャの教えは、とてもシンプルでわかりやすいです。

主人公との軽快なやり取りも読みやすさに拍車をかけていて、思わず笑ってしまいそうになります。

1日ひとつずつ課題をクリアしていく方式が取られており、主人公と共に読者もその課題をクリアしていくのが本筋となります。

この課題は最初はとても簡単なものばかりです。

読み始めた最初のほうは「なんだ簡単じゃん」「これなんのタメになるの?」

という感想を抱く可能性が高いです。

しかし、徐々にその難易度は上がっていきますので、人によっては面倒だなと感じるかもしれません。

ガネーシャから出される29の課題

では、具体的にどのような課題を課されるのかというと、

【1】靴をみがく
【2】コンビニでお釣りを募金する
【3】食事を腹八分におさえる
【4】人が欲しがっているものを先取りする
【5】会った人を笑わせる
【6】トイレ掃除をする
【7】まっすぐ帰宅する
【8】その日頑張れた自分をホメる
【9】一日何かをやめてみる
【10】決めたことを続けるための環境を作る
【11】毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
【12】自分が一番得意なことを人に聞く
【13】自分の苦手なことを人に聞く
【14】夢を楽しく想像する
【15】運が良いと口に出して言う
【16】ただでもらう
【17】明日の準備をする
【18】身近にいる一番大事な人を喜ばせる
【19】誰か一人のいいところを見つけてホメる
【20】人の長所を盗む
【21】求人情報誌を見る
【22】お参りに行く
【23】人気店に入り、人気の理由を観察する
【24】プレゼントをして驚かせる
【25】やらずに後悔していることを今日から始める
【26】サービスとして夢を語る
【27】人の成功をサポートする
【28】応募する
【29】毎日、感謝する

このような課題を日々こなしていくことになります。

人によっては馬鹿らしく感じてしまうかもしれませんが、すべての課題が成功者の行いを真似るように構成されているのです。

例えば

【1】靴をみがく

サラリーマンにとって商売道具ともいえる靴。その管理ができない人がビジネスでも結果を残せるわけがありません。

ここではイチローが毎日残って自分のグラブを磨き続けていたという事実を例として挙げており、成功者の行動をなぞっていきながら、自分の考え方を改められるようになっています。

【2】コンビニでお釣りを募金する

これはスタンダード・オイル創業者のジョン・ロックフェラーの習慣です。彼は成功してお金持ちになる前から、収入の1割を寄付するようにしていました。

ビジネス・お金を稼ぐ天才であるユダヤ人も、収入の1割を寄付すべきという教えがあり、この法則に則って行動しています。

ちなみに日本人は寄付文化が浸透しておらず、アメリカの約40分の1です。

まずは意識から変えていくことが大切ですね。

自分のしたいことを見つける努力が大事

夢をかなえるゾウではこのように意識や環境を変えることが中心となっています。

そして最も大事なことが自分の軸を持つことです。それすなわち「自分のしたいこと」を発見するということです。

人は自分が楽しいと思えることでないと、結局は長続きせず、成功までの道のりが遠くなります。

多少寄り道をしても、常に「自分のしたいこと」を模索し続ける努力はしなければいけません。

これはすぐに「転職しなさい」という意味ではありません。

ガネーシャは「1日を振り返って頑張ったことを見つけ自分を褒める」という課題を出します。

頑張って成長すること=楽しいこと

この考えが浸透すれば毎日が少し変わって見えるはずです!

ガネーシャの教えはまだまだありますが、こんな感じで一歩一歩変わっていくきっかけを与えてくれます。

自己啓発書なんて役立たない。

そう思っていた人も「夢をかなえるゾウ」を読めば、考え方が変わってくるのではないでしょうか?

ということで今日はこのあたりで失礼します。

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