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「#元文春記者チャンネル」コラム⑥ 港区女子のメンタルと処世術を考察

メンタルが強い人とは、どういう人か。

それを考えさせられたのが、今回お話した「NHK女子アナのパパ活疑惑」でした。

この疑惑の舞台となったのがユニバースクラブという、「交際クラブ」と呼ばれる組織でした。ユニバースクラブは全国に支店が大手交際クラブです。

「交際クラブ」という存在を、僕もこのときはじめて知りました。要はいまの”パパ活”時代の、少し前に流行ったのが交際クラブでした。会員がお金を払い女性を紹介してもらい食事やいろんなことをする、要はパパ活クラブなのです。いろんな交際クラブのサイトを見ると堂々「お小遣いのもらいかた」などが指南されています。

交際クラブには港区女子やタレントの卵(一般人の在籍も)などが登録しています。客はカタログや紹介動画を見て女性を指名する。在籍女性は指名されたら、見ず知らずの男性と食事や××をする。一見の人と会いまくるわけですから、人見知りの人には辛い仕事です。

NHKアナの取材では動画で話したように文春・新潮が同時に直撃をしました。普通、週刊誌に直撃されたらビビる人がほとんどです。しかもいちばん痛いところを質問攻めしてくる。

普通の女性なら泣き出してもおかしくないシュチュエーションです。いや、男性でも狼狽えて鼻水くらいたらすかもしれません。

ところが、この女性は全ての質問を顔色変えず受けきり、しかも「パパ活ではなく婚活だった」という、やや苦しい言い訳を貫いたのです。そのメンタルの強さに僕は舌を巻きました。

なぜか、と考えたときに。やはりいろんな人と会っていくうちにメンタルは鍛えられるものだと改めて思いました。実際、週刊誌記者をやって年月が経つと少々のことでは揺らがないようになり、メンタルが鍛えられていることを実感します。世のパパ活女子も、おそらく同じで、いろんなパパに会っているうちに、いいことも嫌なことも沢山経験したはずだ。人間関係の際や、修羅場を潜っていくうちに彼女たちは強靭なメンタルを手に入れたのではないか。そう考察をしました。

週刊誌で取材していると、いろんな港区女子の話を聞きます。「え! 社長さんなんですか!」と、急に金持ち情報を聞くと声色を変える女性など序の口。「マンションを買わないと週刊誌に売るよ!」と男性を恫喝した港区女子。ちゃっかりパパルートから職をゲットして、経歴ロンダリングに成功した港区女子。さまざまな駆け引きを彼女たちは繰り返してきたのです。まさに夜の”強欲”資本主義みたな話をたくさん聞きました。

強い港区女子だって、それはそれで生態系としては魅力的で興味深い存在でした。

きっとそのうち、元港区女子の国会議員が誕生する気がしています。いや、すでにもういるかも笑

あかいし


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