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「#元文春記者チャンネル」コラム⑤ 世襲政治の”末路”としての「パパ活」

正直、パパ活疑惑が出るまで吉川赳議員を知らない人は多かったと思う。実際に私もその一人で、記事を読んで「こんなヤバ目の衆議院議員いるんだ!」とちょっとテンションが上がってしまい、いろいろ情報収集をするようになりました。そこで収集した話を、この回ではお話をしています。

それで思うのは、世襲批判は数あれど、なんとなく世襲議員が野放しになっている政治の末路がパパ活議員なのだろうと考えるに至ったのです。

国会議員は選良である、と長くされていた。国の為の仕事をするから高い歳費を貰い、勉強を重ねる為に文通費を支給される訳です。本気で国の仕事をしたいと志望する人にとっては、生活を気にせず国の為の仕事に邁進できるいい制度な訳だった。

そこで世襲議員はどう考えるのか。

吉川議員も父親が県議という世襲議員です。で、吉川議員は比例復活で当選したにも関わらず、国会で落語を読み。飲みに出て。週何回かキャバクラに行き。パパ活をし。歳費数千万円もあるから六本木で飲み放題だし、東京には洗練された女子多いなー、とか考えちゃう。

一方で選挙区で「若!」みたな扱いを受け、永田町では「先生」と呼ばれる。権威はあるし、遊べるしウハウハやんと考える世襲のボンがいてもおかしくないわけです。

そして、こんなことをいうのは申し訳ないですが、吉川議員の父親は地元の有力政治家だった為に、多くの地元議員や有権者が彼を支援した訳です。「まさか選良ではないかもしれない」、とは思わずに。更には世襲政治家でもある岸田総理は、吉川氏を「岸田派のホープ」と持ち上げるにまで至る。その後、吉川議員には案の定、比例議員あるあるの統一協会問題も浮上し、ありとあらゆる世襲議員の問題を煎じ詰めたような状況にあると言えるでしょう。

まさに世襲政治の末路的な状況なワケです。いま日本政治は末路に差し掛かっていると言っても過言ではないかもしれません。

あかいし

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