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「#元文春記者チャンネル」コラム④ 政界セクハラは時代遅れの象徴か


元文春記者チャンネル最新回は細田議長のセクハラ疑惑を取り上げています。これは政治部記者にとっては由々しき問題で、本来はメディアが厳しく追及しなければいけない問題です。

細田氏は女性番記者に対して自宅に誘うなどの行為をしていた、というのが週刊文春報道の趣旨です。これはクライアントが、取引先の女性営業員に「自宅に来ないか」と誘っていると同種の行為だといえ、事実であれば完全にセクハラだと断定してよい行為といえます。

女性記者はとてもセクハラを受けやすい存在です。政治家、官僚などに夜回りをかけ、そのなかでセクハラ的な目に遭うというのは日常茶飯事な訳です。そうしたなかで女性記者のなかには、言葉のセクハラくらいは許容しようという妥協点がうまれてきたりするそうです。こうした現実は男性記者にはほぼ皆無で、その意味でも女性記者の仕事は男性記者の倍はストレスが溜まるということを業界は理解しないといけないと私は感じています。

そもそも政治家にとって都合のよい情報しか流されないことが多い番記者制度って必要なのかな? と私は思ったりしています。メディアの横並び体質の際たるもので、いっそのこと廃止しても特段問題はないんじゃないでしょうか。だって番記者にスキャンダルがリークされることはない訳で、逆に番記者制度があるからメディアが政治家に歯向かえないということが多々ある訳です。

例えば番記者制度のメリットでもある事前の人事情報なんて、読者からすれば一日待てば発表される情報でしかない。だから政治部記者が番に捉われずみな自由に取したほうが、ジャーナリズムとしての距離感が保たれるし、良い記事を書くことが出来はず。だから文春報道は、その意味でとても意義があるものなのです。

細田氏の情報は私もいくつか握っています。そこから導かれる結論は、もう引退すべきだということです。

それでも細田氏が堂々としているのは、上記のようにメディアが政治家に逆らえない理由になっている番記者制度が存在するからなのです。

それはフェアであるべき社会通念に反するものであり、政治のみならずメディアも時代から遅れているということを証明していると思う。

あかいし

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