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Photo by
nekonosara
朝からサンサーラ。
朝の散歩の時間が異常に早いです。
4時台です。日の出とともに歩いてます。
そんな時間に歩いてるのは老人か夜勤あがりのバイトか、私のような不審者だけです。
そんないつもの散歩をしてると、私の歩いていく先の角から30代と思われる男女が現れました。
身なりはなんというか普通。
お互いを良く見せようという飾りもなく、長年一緒にいるのだろうなという落ち着きを感じます。
こんな早朝に珍しいな。早起きをして出発しなければならない何かやむを得ない事情があるのだろう。
きっと二人には何か不幸が起こっているにちがいない。これから早朝の電車を乗り継いで、どちらかの故郷に向かうのだ。きっと海沿いの町だ。そこまで無言で向かって辺鄙な無人駅を降りたときに、女の人が「私、なんだか怖いの」とか言って、男の人が「大丈夫さ、すべてうまくいく」とか言うシリアスな二人なのだろう。
そんなことを考えている矢先、二人の顔が近づいていき
「ちゅっ」
ってしてました。
えっ、待って。
めっちゃ幸せやん?なんなら私、あなた方の身内を勝手に亡きものにしてましたけど。もしかしたら多額な借金を抱えた二人かと思ってましたけど。人生の悲喜こもごも、愛憎劇。サンサーラまで脳内再生されてましたけど。
そんな妄想に耽ってブログを書いているのが、ザ・ノンフィクションの私です。
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