士業の集客・マーケティングについて
士業の多くは集客で苦労している
私の考える士業の理想の姿とは、自分の望むような内容の仕事を、自分の望むようなやり方ですることができて、しかも自分が望む収入を得ることができている状態です。
そして、やりようによっては、誰でもこの士業の理想の姿を実現することができると考えています。
私は、Twitterで士業の理想の姿を実現するために役立つ情報(自己啓発系、事務所経営系、仕事術系など)を発信しています。
この発信を本格的に始めたのが、2020年11月9日で、それから本日(2022年2月28日)まで、一日も休むことなく毎日発信を続けています。
そんな中で、多くの士業の方々のツイートを目にしていますが、集客で苦労をされている方が少なくないと感じています。
もちろん、集客、マーケティングの能力が高い方も数多くおられ、素晴らしい成果を上げておられます。
しかし、誤解を怖れずに言うと、そういった方々は、士業全体の中ではまだまだ少数派だと思われます。
まずは認識してもらうことから
いかに良いサービス、優れたサービスを提供していたとしても、潜在顧客や顧客を紹介してくれる潜在紹介者に「認識」してもらえなければ、集客という面からすれば価値がありません。
士業の中には、「良いサービスさえ提供していれば、自ずと顧客や紹介者から選んでもらえる」と考えている方がまだ多いように思いますが、それは、はっきりと言って幻想です。
考えてみてください、いくら美味しい料理を提供するレストランがあったとしても、そのことをあなたが知らなければ、あなたがそのレストランに行って、その美味しい料理を食べることは生涯ないでしょう。
まずは、あなたという存在、あなたが良いサービス、優れたサービスを提供していることを「認識」してもらえなければ、他人から選んでなどもらえるはずがないのです。
すなわち、他人に「認識」してもらえなければ、その他人にとって、あなた、あなたの提供するサービスは存在しないのと同じことなのです。
当たり前のことだと思われるかもしれませんが、この「認識」してもらうための行動を怠っていることが、集客ができない最大の理由です。
次に、どう「認識」してもらうか
まずは、あなたが良いサービス、優れたサービスを提供していることを「認識」してもらうための行動が必要だということは分かっていただけたと思います。
ただし、単に「認識」してもらえば、すぐに集客につながるというわけではありません。
次に、重要なのは、どう「認識」してもらうかです。
潜在顧客や潜在紹介者に、依頼や紹介のニーズが生じたときに、自分を選んでもらうためには、あなたの提供するサービスがそのニーズに合致していて、かつ他の同業者ではなく、あなたを選ぶメリットがあると「認識」してもらう必要があります。
そのためには、ニーズに合致することが分かるように「認識」してもらう必要、あなたを選ぶことにメリットがあると分かるように「認識」してもらう必要があります。
これも当たり前のことだと思われるかもしれませんが、できている方が少ないのが現実です。
情報発信の多くは、「私は、~ができます。」になっていて、「あなたは、~(というメリット)が得られます。」にはなっていません。
マーケティングの発想が必要
マーケティングという概念は多義的な概念ですが、ここでは、状況の変化に対応しながら、消費者のニーズを満たすために、商品またはサービスを効率的に消費者に提供するための活動と捉えておきます。
そして、以上に述べたように、士業が集客をするためには、どうすれば提供しているサービスをより多く潜在顧客や潜在紹介者に「認識」してもらえるのか、どうすれば提供するサービスが潜在顧客や潜在紹介者のニーズに合致し、あなたを選ぶことにメリットがあると分かるように「認識」してもらえるのかを考える必要があります。
このように見れば、士業の集客にもマーケティングの発想が必要なことを分かっていただけるのではないでしょうか。
マーケティングに関しては、膨大な数の書籍がありますが、私が見た限りでは残念ながら、士業に最適化された内容のものは見当たりません。
そのため、一般的なマーケティングを勉強して、これを自らのケースに応用していくほかないのが現状です。
近時は、士業向けの集客コンサルタントを名乗る方も多く存在しますが、相談や依頼をされる場合には、その前に費用対効果等をよく吟味するなど十分に検討されることをお勧めします。
また、コンサルタントに相談や依頼をされたとしても、結局のところ、自らが行動をしなければ、成果を得ることはできないことを肝に銘じておいてください。