見出し画像

今日も明日も機嫌よく 六本木未来大学「田中泰延さん、自分の読みたい文章の書きかたって何ですか?」

月曜日の夜という会社員的にはとてつもなく憂鬱なタイミングで、六本木を心躍らせ汗ばみながら早歩きするおっさんひとり。


去る2月3日に六本木未来大学『田中泰延さん、自分の読みたい文章の書きかたって何ですか? 』に参加した。
その感動、感想を書こうとしてなにも書き出せずにいる。

イベントに参加する前に書いたnoteでも書くのを散々悩んだのだけれど。
でも、今回も書く。

そこに感動があったから。


前回記事はコチラ。
(すでに読んでくださった方、本当にありがとうございます!)


というわけで。
あかほしたくひとと申します。
一人称が安定しませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

さぁ、感想。

とんでもなく楽しかった。

以上。

うん、これだけだと小学生の作文。
ひろのぶさんの講演で学んだ。

小学生ではなくおっさんなので、なにに感動したのか、なにが楽しかったかを書いてみる。

「書くの??本当に書くの??」
と今回もちっさいおっさん(前回参照)がしきりに聞いてくるけれど。
たぶんきっと読みたいのよね、自分がなにを感じたかを。

ちなみに、イベントレポートとしてはすでにこういったステキ記事があるので、イベントの空気感などを知りたい方はこちらをお読みくださいませ。

短パン社長さん

ろぎおどらいぶさん

他にも書いておられる方がいらっしゃるので、詳細が知りたい方は検索をば。

あ、別のイベントですが、ひろのぶさんのイベントレポートといえば砂糖塩さん。

読んでて楽しすぎるレポートを読むと「自分は書かなくてもいいのでは、、、」という気持ちもよぎるのだけれど。
でも、自分が感じたこと、感動は自分のものなので書いてみる。

ちなみに六本木未来大学の公式レポートもそろそろアップされる時期な気もする。

では、ここから自分の感想。

とにかく当日はずっとそわそわしてた。
前日にnoteアップしたのもあるし、とにかく楽しみで。

その結果30分以上前に会場に到着。
たぶん1番乗り。

30分どころじゃなかった。
45分以上前には着いてた。

記憶とは都合のいいように編集されていく…。

このタイミングで今野さんを遠めに拝見。
第一印象は、『デカい』

そもそも100mを10秒9で走った方なのだからガタイが良いのは想像がつくはずだったのだけれど。

そのデカい今野さんがせわしなくウロウロ。

「なにか準備かなー」などとのんきに考えていたら、↑に書いてある通り『まだ来てない』の一言。

そもそもひろのぶさんは東京にいそうにもないけれど。
一縷の望みをかけて探していたに違いない。
ちなみに、ひろのぶさんにそっくりな松坂桃李がミッドタウンで発見されていたりもして、事態は混迷をきわめた。

と、開場前から盛り上げてくださるひろのぶさん。

そしていよいよ会場に到着。
到着されるなり、入場待ちの人たちに向かって『アンタら早い!!』と一言。
ソワソワしている人たちを一瞬にして和ませる。

ちなみに僕はここでもう満足しきっていた 笑

その後会場に入りPCとマイクのテストを早々に切り上げ、入場待ちの人たちに丁寧に『今日は中止になりました~』と挨拶してくださり。
とんでもなく丁寧な方だなとあらためて実感。

この対談の入場時の空気感をいつでも持っておられるのだなと感じた。

そんなこんなありつつ開場。

ここで問題が。

『どの席に座ろう??いや、会場ハンパなく横長!!』

チケットが早々に売り切れたため増席された今回の公演。
複数の部屋をつないだ結果、とにかく会場が横に長い。

スクリーン4つ、演台1つだったかな。

こうなるとどこに座るか悩むわけですよ。

ここまで楽しみにしてきたのだから、とにかくひろのぶさんに近い方がいい!
いやいやいや、近すぎるとドキドキしてまう!
スクリーンが見やすい方がいいのでは?!


などなど。
マサル会議ばりに白熱。

結果、最前列の演台脇に座ることを決意。

そもそもこの手の講演会に来ることが初めてだし、大学の教室なんかはとにかく後ろに座ってたし、みんながグループ作る中ぼっちで後ろから眺めてて結局大学卒業するまで全く馴染めなかったようなおっさんなわけですよ。

並々ならぬ覚悟があったことをご理解いただきたい。

何の話し??

そんなワケで意を決して着席。

周りを見回すと『ひろのぶさんが好き!』という空気感の人もいるのだろうなとは思いつつも、やはりここは六本木。
ミッドタウン。

なんかみんなシャレオツで意識が高い感じがするのですよ。
そんな感じの方がどんどん来場されるわけで。
ただのぼっちおっさんはよく分からん緊張をするわけですよ。
そんな時に何をするかってTwitterに決まってるわけで。

が。

必死の思いでTwitterをのぞきこむのだけれど、みんな全然つぶやいてない。
たぶんこの時間帯ミッドタウンにインターネット来てなかった。
誰かがどっかでケーブル踏んでた。

もしくは、会場にいるように見えた人たちがVR的な何かだったか。

意識が高くもないおっさんはこの辺りで一回意識を失ってたと思う。
ほんともうずーっとソワソワしてた。

そしたらひろのぶさん、しれーっと入ってきた。
出囃子があるわけでもないから、そりゃそうなんだけど。
静かにしれーっと登場。

開場前のご挨拶でお見かけしていたけれど、あらためての第一印象。

『デカい』

なんかさっきも書いた気がするけれどきっと気のせい。

ここからの楽しい時間は本当にあっという間。

一番前に座ってよかったのは、幡野広志さんが見逃したマイクにゴンをばっちりこの目にできたこと。

いよいよ講演開始。

メモを取ろうかとも考えたけれど。
ノーメモで聞くことにした。
聞くこと、体感することを満喫したかったから。

結果、とてつもなく堪能した!
もうのっけから縦横無尽に会場を駆け回るひろのぶさん。
演台につまずかないかと誰目線か分からない心配をしつつ。
会場を駆け回るひろのぶさんにエレカシの宮本さんを勝手に重ねつつ。

参加者に声かけをしながらガンガン場をほぐしていくひろのぶさん。
全員と対話をするかのよう。

そのやり取りの中で、著書のこともひろのぶさんのことも知らないけれど参加したという方が。

ひろのぶさん「何でコレを知ったの?」
お客さん「アプリで知りました。」
ひろのぶさん「Tinderね!!」


この返しのスピードに感動。
笑いながら感動。
どこから目線の感想かは相変わらず分からないけれど、ひろのぶさんを一気に体感した気分。

講演にあたっての注意事項があり。
写真はフリー。
講演のスライドにはNGのものがあるので、そこはご勘弁をとのこと。

どの辺がNGだったかは分からなかったけれど、ジャニーズにも骨伝導が伝わっていることは分かりました!

なんかもうずーっと笑ってて細かいことはあんまり覚えていないのだけれど。
早々にこのスライドが出てきてぶっ飛んだのだけはよく覚えている 笑
ミッドタウンでこれをぶっ放すのはひろのぶさんぐらいでしょうて。

もうほんと最高です!!

特に大好きな「カワウソとラッコとビーバーは同じ動物」のお話しも聞けて大満足。
ちなみにカワウソはトドになります。


トドのつまりのトドは出世魚。
テストに出ます。

細かいことは思い出せないけれど、本当に楽しくてあたたかな時間だったのは残っているなー。

周りの方々のスマホのかざし具合やTwitterを眺めた感じだと、

『本題に入るまでが長い』

という雰囲気や声がちらほらと。

そんな空気感に対し、

『いやいや、コレを聞きに、体感しにきたんや!コレいらんのやったら本でも読んどいたらええんや!!』

とエセ関西弁を心の中で叫びつつ。

『人生って水増しの部分にこそ、楽しさがあるんじゃないかと思うんですね。』
コレなのですよ。

水増しが本題で楽しいのです。
無限に聞いていたいし、パス回しに参加したいと思うのです。

細かいことは覚えていないと言いつつここまでですでに長いけれど。
特に印象に残った部分をいくつか。

まずは第九の話し。
ここは本当にひろのぶさんがいきいきと楽しそうに語られていて。

コレを読んでいたので事前準備はできていたハズなのだけれど。
第九を語るひろのぶさんは本当にエネルギッシュだった。
好きなことを調べていくことは楽しいことなんだよなと感じた一幕。

『第九が好きすぎて勉強して楽譜も読めるようになった』というお話しになんだか自分の姿勢を反省したり。

ちなみに開場前のリハで第九が漏れ聞こえてきただけで笑ってしまった。
第九って笑う曲ではないのだけれど、『今日この話し入れるのか!聞けるのか!』の楽しみが増えた感情とおどろきが笑いに変換された。

講演を進めていく中でひろのぶさんはお客さんとコミュニケーションを取っていた。
さっき書いたTinderのくだりだけでなく、本に書かれていることをお客さんに質問したり。

「この空気感の中でマイク向けられたら緊張するよな、本の内容だったら答えられるけど、まぁこーいうのは当たらないし。」とか思っていたら。

ひろのぶさん「今日朝起きて何をしましたか?」


とひろのぶさんとマイクが目の前に!!!!!

240名のお客さん、ダイヤモンド社の方、六本木未来会議のみなさん、そしてなによりひろのぶさんの目線がこちらに向くわけですよ。

毛穴という毛穴が開き、汗がふきだし、脳がフルスロットル。

僕「水を飲みました!!」

という何の変哲もない答えにいたるまでの逡巡の一部はTwitterにも投稿済み。
いやー、頭がまっしろになることってあるもんですね。

この講演の中で訪れるとは思ってもなかった!

140字で要約すると↑だけど、実際の脳内はもうちょっと大変で。

僕「(このタイミングで質問?!?!しかも俺?!?!いままで本の内容の質問だったのに、本の質問じゃない!!!!なにした、自分なにした?!あーーーー、貴重な講演時間を削っている、240名以上の時間を奪ってしまっている、講演における無音なんて一番変な汗出るヤツ!!!なにした、なにした!!あ、ウイダー飲んだ!!!!ん????ウイダーって商品名出すのは良くないんじゃね????そもそも今ってウイダーじゃないんだよなアレ。inゼリーだっけ??ゼリー飲料って言いかえる?!いや、わかりにくい!!!いま何秒無音なんだ!?!?!この間は耐えられない!!ほら、他になにした!なにした!!!!あ!!!!!)

水を飲みました!!!」


脳内時間めちゃくちゃ長かった。
回答時の声がなんとなく上ずっていたのはやっと答えられた!という謎の達成感から。
いや、あれだけの人数の前で無音を作ってしまうのは怖すぎる…。
ひろのぶさんはあの空気感の中で戦っておられるのか、スゴすぎる、、、とまた謎の感動。

隣の方も同じような回答をされ。

ひろのぶさん「起きてからトイレ行ってないわけないやろ~!」

との切りかえしで変な汗を笑いにかえてくださってひと安心。
朝飲んだ水よりたくさん汗をかいた自信がある。

緊張と変な汗でうすれゆく意識の中、「あぁ、編集のお話しにつながる質問だったのか」と思うなど。
いやぁ、びっくり楽しかった。




講演中のお話しをあと2つほど。
ちょっと時系列は変わっちゃうけれど、先にこの方のお話しを。

ひと通りの講演が時間を押しながらも終了に向かい。
ここで今野さんご登壇。


ひろのぶさんの表情が柔和に。
ここまで駆け抜けた一区切りの思いもあるのだろうけど、なにより信頼する今野さんと並ぶことの安心感というか誇らしさというか。
なんともおだやかな表情をされていた。

まぁ、お二人は付き合っているのだから舞台でいちゃついていただけなのかもしれない。

そして今野さんのお話し。
残り時間を確認しつつ、事前に用意してきた内容をその場で編集しながらお話し。

今野さんのお話しも本当に印象深かった。
なんというか、Twitterでなんとなく認識していたのだけれど、実物の今野さんはより熱量がスゴかった。

発散するタイプではなく、まっすぐにアツい。
ほんわか照らすランプではなく、レーザーのような。

まっすぐでアツくてしかも足が速い。

今野さんのまっすぐな熱量は同世代のおっさんとして胸が熱くなった。
カッコいいなと。

そしてあらためて、このまっすぐな熱量がひろのぶさんを執筆にいたらしめたんだなと。

人と人が熱量をもってつながると、こんなにも世界が広がっていくのかと感動した。
そしてお二人の関係性が本当にステキ。

お二人で登壇してくださったの、本当に良かったです。


そして、講演の中で個人的に一番グッと来たお話しを。

今回の講演ではsli.doというサービスを使ってお客さんから質問ができる仕組みがあり。
便利だなーと思いつつ、人が同じ部屋に集まっているのに声はあげないのに質問がバラバラ投稿されるのがちょっと不思議でもあり。
みんな目の前にいるのに、匿名だとこうなっちゃうのか、という切なさもちょっとあったり。

そのいろんな質問の中からひろのぶさんが選んだ質問。

「お父さんとお兄さんの言葉で印象に残っている言葉はありますか?」

たしかこんな質問。

ひろのぶさんが語るお父さんのお話しは大好き。

でも、こういった場でそんなプライベートな質問するのか、、、と個人的には思いつつ。
でも、ひろのぶさんはご自身でその質問を選び。
みんなを笑わせながらこの質問に答えていた。

そのお話しももちろん印象的で、伺っていて涙があふれたのだけど。

なにより印象的だったのが。
お父さんとお兄さんのことを話しているときのひろのぶさんの表情。

どんな表情、というのを語れる言葉がうまく見つからないのだけれど。
本当に大切に、いとおしく思っているのがとても伝わって。
その表情を見て、『やっぱりひろのぶさんが好きだ』『ひろのぶさんのこういうところにひかれているのだな』と感じた。

お父さんとお兄さんを語るひろのぶさんを見られたこと、ここが個人的には本当に一番心に残った。

来てよかったと心の底から思った。


講演は無事に終了し、書籍販売&サイン会実施。
まぁ、みんな並ぶ並ぶ。

ダイヤモンド社の方々が「持ってきた本足りるかな?!」と大慌てになるぐらいの行列。

僕も一言御礼をお伝えしたくて並んだ。
並び位置が良くて僕の位置からはひろのぶさんと他の方のやりとりを見ていられて。

まぁ、みんな楽しそうでうれしそうで。
そしてなによりひろのぶさんが本当に丁寧でニッコニコで。

2時間ぶっとおしでお話しして会場を駆け回って休憩なしでそのままサイン会。
もう疲れもすごいはずなのに、そんな素振りはまったくなく。

全員に対して本当に丁寧で。
すごいなぁ、すごいなぁとまたまた感動。

そしていよいよ僕の番。
まずは今野さんにご挨拶。

今野さん「あ、あかほしさん!すぐに分かりましたよ。noteも書いてくださってありがとうございます!」
僕「」



御礼を伝えようとしたら先に言われてしまった。
というか、「すぐに分かりましたよ。」ってスゴすぎひん??
こっちただのおっさんやし、名札ぶらさげてるわけでもないのに。
(顔が濃いからか?!笑い声が異常にデカかったからか?!)などと脳内で再びのマサル会議をくりひろげつつ。

この本に出会えたこと、この場に来させてくださったことの感謝をお伝えし。

そしていよいよひろのぶさん。

ひろのぶさん「あーーー!あかほしさん!!!あてちゃってごめんなさいねーー!!」
僕「」


もう圧倒的である。
認識してくれていたうえであててくださっていたのか。
この懐の深さというかあたたかさがスゴいのですよ本当に。

何をお話ししたか全く覚えていない(本日2回目の頭まっしろ)けれど、講演が楽しかったこと、本を含めてたくさんの感謝をお伝えし。

僕「写真いいですか?!今野さんも一緒に!」

という言葉だけはなんとか振り絞り。

撮っていただいた写真がこちら。

画像1



おっさんがとんでもなく笑顔でうつってる。

いやぁ、本当に大満足の講演だったのです。

写真の後の別れ際に握手をお願いしたら、ゴシゴシと手を拭いて握手してくださり。
どこまで丁寧なんだろうと最後の最後まで感動。
敬意とは振る舞いにあらわれることを教えていただいた。

いやぁ、本当に本当に楽しかった。

去年のどこかのタイミングからひろのぶさんのTwitterをフォローし。
著書に触れ。
いろんな記事を読み。
今野さんにウザ絡みをし。
UGのみなさまとひろのぶさんのパス回しに笑い。

日々を機嫌よく生きていこうと思えた。

なんだかもう、あらためて本当に感謝の気持ちでいっぱい。

日々いろんなことに一喜一憂してしまうけれど、それでも機嫌よく生きていこうと思うのです。

ひろのぶさん、本当にありがとうございます。
今野さんならびにダイヤモンド社さん、六本木未来会議のみなさま、本当にがとうございます。

とっても楽しいイベントでした!!!!!!!

この記事が参加している募集

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?