人生ってなんだろう(27)

ルドルフ 階段に愚痴を言う

徐々に冷え込みが厳しくなってきました。先日のお話となります。

私は電車に乗ろうと、駅の階段を上がりました。改札を通り、ホームへ続くエスカレータと階段。急ぐことも無かったので、エスカレータを選択。エスカレータの両サイドに人が立っています。ご老人と年配の女性が、二人並んで立っておりました。以前なら急ぐ方が右サイド(関西は左サイドでしたね)を急ぎ足で降りて行かれますが、まばらに空いている右サイドに人の流れはありません。それを確認したのか後続する人は、階段を足早で降りて行かれます。階段を足早で降りる方の一人が、つまずきました。幸い倒れることも無く、無事階段下まで到着です。“ああ、大事に至らなくて、良かったな”と胸を撫で下ろしました。エスカレータの脇の壁の貼紙には、「エスカレータは歩かない」「急ぐときは階段で」と、おおよそのこのような貼紙がされていました。なにかしらの違和感を覚えましたね。

私も高校入学以来、通勤、通学で電車を40年以上の間、利用してきました。昔は長い階段や急な階段も多く、厄介なものでした。しかしエスカレータ・エレベータが設置されはじめて、大変楽になったと実感しております。危険な目にあったことは、これまで無かったですね。子供が小さな時分、ベービーカーを使う時は、エレベータの有無確認は最重要課題でしたものね。
それでも、階段で危ない目にあったり、転げ落ちたことはありました。雪の日や強い雨の階段は危険ですし、お酒が入った時は、それは危ないこともありましたね。
確か、大学生のころ階段で、後2~3段というところまで降りて、押されたのか、滑ったのかは忘れましたが、バランスを崩して、前のめりに倒れたことがありました。どうしようもなく“ええい”と前の地面まで、飛び込んで前受け身をとりました。特に鍛錬をしていた訳ではありませんが、前受け身の演技無事完了です。少しばかりの武道の稽古も役に立つものだと我ながら感心した次第です。手のひらと肘を少し擦り剥きましたけどね。
エスカレータで危険な目に合う人って、どのような具合なのかしら、挟まっちゃう人の話は聞きますけど。
アジアを中心に何度か海外へ渡航した折は、現地の混乱ぶりを見て、日本の整然とした左右を分けた通行スタイルを誇らしく感じていたものですが、これから階段を使う時は一層の注意が必要だと思う次第です。

民主政治の欠点として、「世論による専制政治」と指摘されていた方がいらっしゃいましたが、世論を形成する方はくれぐれも慎重にお願いしますよ。なんとなく愚痴っぽいですね。あーあ、このままだとウルサイ爺さんへ、まっしぐらかしら。

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