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12.エネルギーの原理原則

12.エネルギーの原理原則

11で大別した4つのエネルギーで共通している事は『施術の効果はエネルギーの総量にほぼ比例する』という事と『エネルギーを注ぎ込むべき適正値には上限と下限があり、そのエネルギー量は人それぞれである』という事である。

まず施術の効果はエネルギーの総量にほぼ比例する、という話だが、これは弱い力での施術であれば、時間を長くしなければそれなりの効果は得られない。逆に強い力の施術であれば短時間で効果を同じだけの効果を出す事が出来る、という事である。

『単位時間あたりに伝えるエネルギー量』×『時間』≒『施術の効果』

しかし、ここでまず注意すべきが適正値の上限である。クライアントの持つ細胞が破壊される限界値以上の力を加えると、所謂『揉み返し』が起こる。セラピストの結果を出したいという欲求や、自分の施術が正しいという慢心、またどのクライアントにも同じような施術しかできない技量不足が招く事故である。

『単位時間あたりに伝えるエネルギー量』。弱過ぎても強過ぎてもダメ。間はグラデーションでどこを狙うか? あくまでもクライアントにとっての強弱の度合いで合って、自分を指標にしてはならない。
『弱過ぎる』<<<『弱い』<<<『程よい』<<<『強い』<<<『強過ぎる』

『合う合わない』という言葉で片づける人がいるが、それはセラピストの逃げである。セラピストが合わせるのだ。力の加減ができない訳が無い。クライアントの細胞の強度を感じ取れなかったセラピストが未熟なのだ。『合う合わないがあるよね』は、知識と技術と経験の無さ、もしくは揉み返した理由を突き詰めようともしない精神性の問題なので、少なくとも私はそういう人間に身体を任せたいとは思わない。
(以下略)

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