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熱く伝えるとなぜ伝わらないのか?

コーチとして活動を始めた頃は特にですが、コーチングを伝えたいという気持ちが高まります。

ただ、色々な人に話をしてみたものの、反応が今ひとつなのはよくあることです。
それどころか、伝えようとすればするほど、ウンザリされることすらあります。

  • なぜ、伝えようとすればするほど 逆に伝わらなくなってしまうのか?

  • 自分と相手とのあいだで何が起こっているのか?

このことについて、お話します。


相手のことをどう見ているのか?

まず伝える側は単純に、コーチングは素晴らしい、本当に良いものだ、それを是非あなたにも分かって欲しい。だから、熱心に伝えている訳です。

ですが、その熱心さの奥には、一体、何があるのでしょうか?。

ここで尋ねたいのは、

「あなたは、相手のことをどう見ているのか?」

です。

コーチングの良さをあなたは分かっていないし、知らないだろうから、私が教えてあげよう。

もしかしたら、無意識下でそういう意図が働いていたかもしれません。

純粋に素晴らしいものがあるんだよ! という気持ちだけではなく、もし、コーチングで相手の問題を何とかしてあげたい、というような思いがあったとしたら、相手も純粋に受け取りにくいかもしれません。


相手は本当に聞きたがっているか?

伝える側は、相手のためにと思っているけれども、相手がそれを聞きたがっているのかどうかはまた別の話です。

言われた側からすると、「急にどうしたんだ、この人?」と戸惑ってしまいます。妙に熱く語っているよなぁ~と訝しげに思いつつ、関係性があるならば耳は傾けてくれます。

ただ、熱すぎるお茶をいきなり「どうぞ」と言われても、飲むのに苦労します。
あまりにも熱いものを一気に流し込むことはできません。

話す側は少しヒートアップしたかなと自覚したならば、まずは一呼吸おいて、相手を観察してみてください。

これ以上、聞く耳をもってくれるかどうか。

想いを込めて話す方が相手に伝わりやすいのは確かですが、あまりにも熱すぎると、相手は聞き流し、心の耳を塞いでしまっているのです。

コーチングに限らずですが、何かを伝えようとするとき、自分と相手にとっての適切な熱さを測っていきたいですね。


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