コーチングを仕事にするときの2つの考え方
今回は、コーチングを仕事にしていく上で大事だと思う「2つのキーワード」についてお伝えします。
キーワードの1つ目は「採取」です。
木から木の実を採る、食べられる果物を採取する、というときに使う「採取」です。
もう1つは「農業」です。
文字通り、野菜や果物などの食物を育てるために、土壌を作り、種を撒き、 育てて、収穫する一連のプロセスです。
この「採取」そして「農業」に基づいた考え方が、コーチングを仕事にしていく上で大事だと考えています。
もう少し詳しく見ていきましょう。
コーチングを仕事にする上で、「採取」の考え方を取り入れる
木になっている実など、採ればすぐ食べられるものをいかに見つけるか。
これが「採取」の考え方です。
これをコーチングを仕事にしていくことに当てはめると、
「コーチングを受けたいと既に思っている人を、いかに見つけるか 」になります。
採取の考え方で行動することのメリットは、すぐにコーチングを受けてもらえることです。
逆にデメリットというより難しいのは、コーチングをすぐに受けようと思う人は、そもそも多くはないということです。
初めて出会う人から、「実はコーチングを受けたいと思ってたんです!」と積極的に言われるようなことは、ほとんど無いでしょう。
従って、採取の考え方だけでクライアントを見つけていこうとすると、なかなかすぐには成果が出ないでしょう。
なので、この考え方だけで進もうとすると、どんどん疲弊してしまいます。
コーチングを仕事にする上で、「農業」の考え方を取り入れる
「農業」的な考え方は、まずはコーチングを受けることに興味を持ってもらうための働きかけをするところから始まります。
つまり「コーチングってそもそも何?」という方に対して、コーチングについて知ってもらう、理解してもらうための言わば啓蒙活動をしていきます。
そんな啓蒙活動を通してコーチングに興味を持った方の中には、あなたからコーチングを受けたいと思う人も出てくるでしょう。
これが「農業」的な考え方、アプローチのメリットです。
デメリットとしては、時間がかかることです。
そして、確実に実るという保証がないことです。
農業も、蒔いた種が全て成長して、実になるとは限りません。
台風などの災害が起こると全滅することもあります。
つまり、時間がかかる上に、必ず成果が出るかどうかをコントロールすることもできません。
しかし、成果が全く出ないかというと、そうでもありません。
確かに蒔いた種が全て実ることはないでしょうが、逆に言えば、成果が全く「0」になってしまうこともありません。
クライアントになってもらうことだけを成果と捉えるならば、そのときは成果が「0」に見えるかもしれませんが、コーチングのことや、あなたがコーチとして活動していることを知ってもらうということも成果と考えるなら、行動した分だけ確実に成果が出るとも言えます。
最後になりますが、コーチングを仕事にしていく上で、「農業」的な考え方がよくて、「採取」的な考え方がダメだということではありません。
むしろ「採取」と「農業」、両方の考え方をバランスよく取り入れていくことが、コーチ業を長く続けていくために役立つのではないでしょうか。
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