独立事業主としてのプロコーチの特質 その2ーSクワドラントであること
前回は、プロコーチ業は労働集約型産業の一つだということをお話しました。
今回は、別の角度からお話します。
Sクワドラントである
Sクワドラント、これは耳慣れない言葉かもしれせん。
「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズで有名なロバート・キヨサキ氏は、著書「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 」の中で、全ての人々は以下の4つのクワドラントのいずれかに属していると言ってます。
Eクワドラント 従業員(employee)
Sクワドラント 自営業者(self-employed)
Bクワドラント ビジネスオーナー(business owner)
Iクワドラント 投資家(investor)
左側(EとS)と右側(BとI)とで、決定的な違いがあります。
それは何だと思いますか?
B(ビジネスオーナー)やI(投資家)は自分が働かなくても、お金は入ります。
それとは違い、E(従業員)やS(自営業者)は自分が働かなくては、お金は入ってきません。
E(従業員)のお金の流れは、会社から給料として入ってきます。最近は、成果報酬という形も増えています。
しかし、20件営業先を増やした社員と1件だけの社員とで、給料が20倍も違うかと、そこまで差は開かないでしょう。
一方、E(従業員)に対して、S(自営業者)は直接、お客さんからお金をいただきます。
S(自営業者)の場合、同じ商品を扱ったと仮定すると、20件お得意先を増やした会社と1件の会社とでは売上が20倍違ってきます。
ここまでの話でお分かりのとおり、プロコーチ業は基本的にSクワドラントに属します。
ゆえに前回お話しましたが、収入の方程式は、働く時間もしくは単価が上がるほどに収入があがる、労働集約型のスタイルとなります。
プロコーチとして活動される方の大半はSクワドラントですが、中にはE(従業員)の立場で、自社の組織にいる人にコーチングを提供する、企業内コーチの方もいます。
ほんの少数ですが、B(ビジネスオーナー)に移った事例もあります。
いちプロコーチから、プロコーチを派遣する会社やコーチを育成する会社を興した人もいます。この場合は、B(ビジネスオーナー)の立場となるでしょう。コーチング関連で、実際に上場を果たした企業もあります。
また今後は、コーチングしながら、クライアントの事業に投資をするI(投資家)のコーチも出てくるかもしれませんね。
今回は4つのクワドラントを参考に、プロコーチ業の特質を検証してみました。
今後も「プロコーチになるには?」についての記事をUPしていきますので、どうか楽しみにしてください。
※マガジン「プロコーチになるには?」
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