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スナック ママ

私、不便さを不便と思わないタチでして
古くなっても使えればいつまででも使うし
効率よくとか無駄なくとかも興味がなく
新商品なんてワードに眉毛だって動かないし
多少壊れていても、簡便な(テキトウな)修理を施して
例えばセロテープ貼ったり、バンバン叩いてみたり(昔のテレビは叩けば直ったんですよ、いや本当に)しばらくは使うし
独身時代から引っ越す度に連れてきた本棚とか衣装ケースも健在で
体型が殆ど高校生位から変わっていないのもあってウールのスカート30年はいてるのもある。

なわけで、使えるうちはまだまだと思っているうちに
ダイニングの蛍光灯のソケット部?のプラスティックがグズグズに破砕してしまい、これが本当の寿命というのでしょう、蛍光灯が音を立ててカラン、カランと4本照明機の中に落ちてしまった。

これでは替えの蛍光灯があっても
着けることができないので
どうやっても部屋を明るくすることができなくなってしまった。
もう一つ天井からぶる下がっているレクリントの仄かな灯りの下
(おしゃれな奴は光量は頼れない)
なんでこんなに暗いんだ、ママがもっと早く買い換えないからいけないんだ、プラスティックがボロボロ落ちて部屋中白い粉だらけじゃないか、ご飯にかかってるかも知れない!食べられない!
とまあ文句のエレクトリカルパレードで笑
暫しケンケンガクガクした後に、ボソッと次女が、
なんだか、バーみたいだね。ウフフ。
と言うと、単純な我が家3名は、あら?、まあ?!、そうだね!、
なんだか、今日はバーみたいだね、今日はバーってことにしよう!
と盛り上がり始めて、お店の名前を考えたり、ロウソクも灯して
貴方達のバーってこういうイメージなのねという
謎の空間が出来上がり、バーごっこをしながらおでんを食べた笑。

貴方達、バーなんて行ったことあるの?と思ったけど
細かいことはどうでも良い。

BGMはオザケンのLIFE
ポップで仄暗い本日限りオープンのバーでした。
床に散らばる白い粉は、マイクロプラスティックではなく、ティンカーベルの魔法の粉だったのかなあ。
電気のつかない不便さを我慢する夕餉か、本日限りのスナック ママをオープンさせるか。人は見たいものを見るという。発想の転換。こんな風にふざけて楽しめる子達がママは大好きだー。


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