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畳の上に直接置くなんて…茶道で畳の上に茶杓が出せるわけ

茶道では、お点前が終わった後に、お道具をお客様に見ていただくという流れがあります。(薄茶、濃茶についてはコチラ

薄茶で拝見に出すもの
・茶杓(ちゃしゃく:抹茶を掬う道具。見た目は大きな耳かき)
・薄茶器(うすちゃき:薄茶用の抹茶を入れる入れ物)
濃茶で拝見に出すもの
・茶杓
・茶入(ちゃいれ:濃茶用の抹茶を入れる入れ物)
・仕服(しふく:茶入を入れる袋)

お客様に見ていただくにあたり、これらのお道具を畳の上に直接、置きます。
こんな感じ。

(濃茶の場合の道具の配置。左から、茶入、茶杓、仕服。薄茶の場合は、仕服がなく、薄茶器、茶杓となる)


習い始めのころ、これが嫌だったんですね。

薄茶器や、茶入、仕服は気にならないのですが、
茶杓は抹茶を掬うものなので、それを畳の上に直に置くことを
不衛生に感じていました。
しかも、茶杓は水濡れ厳禁で洗うことは許されていません。

しかしながら、稽古を続けるうちに、そういった感覚も、いつの間にか薄れていました。惰性とか、慣れというものですね。

先日、先生とお話する中で、久しぶりに、そのことを思い出しました。

お稽古の準備についてお伺いする中で、先生がお稽古のたびに畳を水拭き、乾拭きされていることを知りました。
(水拭き、乾拭きまでされているとは、私にとっては驚きの事実でした。…というのも、学生時代の茶道部では、お稽古のたびに雑巾がけまではしていませんでした…そもそも掃除の記憶があまりない…私だけかしら??)

あっ、畳ってきれいだったんだ~。
だから口に入る抹茶を扱う茶杓を畳の上に直に置けるのね!

なるほど、そのために、お稽古時は白い足袋もしくは白い靴下。
しかも、お稽古の前に履き替える
わけなのね。

先日、お伝えした「茶道は5S」の清掃の部分ですね。
さらに、汚さないように、足袋等もきれいなものにする。
(5S:整理、整頓、清掃、清潔、躾)

先生、いつもありがとうございます。
せめて、きれいな足袋、靴下でお稽古に臨みます。

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