見出し画像

表千家とか裏千家とか、どこが本流なの?という質問にたいして

表千家に裏千家、武者小路千家で三千家。
他にも千家とつくところでは、江戸千家という流派もあります。
一説には500も流派があるそうです。

友達に
「それで、どこが本流なの?」
と聞かれました。

へっ!?そういう視点なかった…

なるほど、たしかにね。
老舗の日本料理店や和菓子屋さんなどで、お家騒動の話、よく聞きますからね。「うちこそ本家だ!」「○○は格がさがる」みたいなね。
「お家騒動の結果、3つに千家が分かれたのかしら」
そう思うのもわかります。

しかしながら、どうやらそうではないようです。

少なくとも、私が目にする書籍等では、そういった分裂「騒動」ではなく、千宗旦の三人の息子(利休のひ孫)が、それぞれの茶室でそれぞれ修練した結果、3つの流派になったということのようです。

実際のところは、どうなのかしらとも思うのですが、後継ぎに恵まれなかったときに、三千家内で養子をとって跡継ぎに据えていたりすることから、実際に関係性は悪くないのだろうと推測できます。

以前も、茶道を学ぶときの流派の選び方で、お伝えしましたが、各流派、お点前など目に見える違いはあれど、おもてなしの心など根底に流れているものはきっと同じでしょう。
流派ごとの個性や特徴はあっても、格の上下のようなものはありませ~ん。

ここから先は

0字

¥ 100

サポート、ありがとうございます。 茶道に関わる方、茶道を楽しむ方への取材をしていきたいと考えています。 その資金にさせていただきます。