人はいつの時代も問わず語りをする
「問わず語り」の意味
隙自語、つまり「隙あらば自分語り」というネット用語ありますよね。
他人の話に割り込んで自分のことをアピールすること。
隙自語と問わず語り、少しニュアンスが違いますが、
日本語にはそもそもこういう表現があるのだなと最近知ったし、ツイッター(仮)では、隙自語ではなく、問わず語りが基本だなって思いました。
我々は問わず語りのツイッタラー。
『とはずがたり』の概要
問わず語りという単語の意味を調べていたら、こういう古典があることを知りました。
名前とか役職とか、最初は読み慣れなくて、読了できるのか不安でしたが、読んでいるうちにそこまで気にならなくなるくらい、内容が癖になります。
『とはずがたり』は今も共感できる
当時の文化と今は違うので、当時の人の感覚もまた今と違うと思いきや、
今の人間と通じるものを感じます。
特に女性なら共感できる部分が大いにあると思います。
そうではない人もいるでしょうが、なんとなく自分を重ねてしまうところもある人も多いんじゃないでしょうか。
主人公の女性はいろんな男どもに翻弄されて、恋愛、出産、子供との別れなど、複雑な人生を歩んでいるのです。
令和の時代に恋愛に思い悩む女性もそうですし、例えば、推しのいる女オタクだったり、夜の世界で生きる女性だったり、
いろんな立場において、男との関係でもやもやしたり悩んだりしたことがある人ならば、何かしら感じるところがあると思います。
また、コミュニケーションや自分の気持ちを書くのに、歌を詠むのですが、それだけで情緒を感じます。
時間がゆっくりですよね。
今はツイッターにすぐになんでもパッと書いちゃいますが、
思い悩んでいることについて、じっくり自分の中で言葉を整理する方が奥ゆかしいなと思います。
あと描写を読むだけでも、服装がとても華やかで、余裕がある時代の貴族ってすごいなって思います。
現代にはない時間の流れがあって、心に余裕が生まれる物語でした。
ゆっくり考えて、ゆっくり一人語りしてみる。
noteはどちらかといえばそういう媒体かもしれません。
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