マガジンのカバー画像

【ノベル版】フシギナパラダイス

19
運営しているクリエイター

#一次創作

小説版 フシギナパラダイス 目次

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 明日に控えた中学の入学式に胸を躍らせながら、友人のおつかいを手伝いしている木下涙はその日、不思議な経験をする。特に印象的なのは、なかったはずの道が現れたり、知らない神社が現れたり…でも不思議なことはそれだけでは終わらなくて… ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 序章  【1】 1話 不思議な道 【1】【2】【3】【4】【5】 2話 不思議な鳩 【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】 3話 不思議な傷跡【1】

フシギナパラダイス1話:〜不思議な道〜1/5

目次 前 ← 序章    次 → 1話 2/5 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *作品の無断転載・盗作× *二次創作・紹介などは「作品名」記載いただければOKです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「ちょ…ちょっと待って…」 両手に大量の荷物を抱え、ゼーゼーと呼吸しながら道を一歩一歩ゆっくりと歩みを進めていた私は 腕と足の痛みと体力に限界を感じ、前を歩く彼女に声をかけた。 しかし… 「そんなに遅いと置いてっちゃうわよ?」

フシギナパラダイス1話:〜不思議な道〜2/5

目次 前 ← 1話 1/5  次 → 1話3/5 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *作品の無断転載・盗作× *二次創作・紹介などは「作品名」記載いただければOKです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー …耳をすませば、小鳥や鳩の鳴き声が聞こえた。 しかし、そんな清々しい音とは裏腹に、私の後頭部はズキズキと痛んだ。 ちょっと転んだだけだと思ってたけど…なかなかの衝撃だったらしい …ん? あれ?ちょっと待って?私…なんで後頭部が

フシギナパラダイス 1話 不思議な道 3/5

目次 前 ← 1話 2/5  次 1話 4/5 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *作品の無断転載・盗作× *二次創作・紹介などは「作品名」記載いただければOKです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「やったー!私の勝ちね!」 そういって、人だかりの中で大喜びするなるちゃんの姿と、 まさかの敗北で頭を抱える男子二人の姿があった。 一体何があったのか、少し時間を遡って説明しようと思う。 あれから結局、なんの問題もなく学校にたど

フシギナパラダイス1話:〜不思議な道〜4/5

目次 前 ← 1話 3/5 次 一話 5/5 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *作品の無断転載・盗作× *二次創作・紹介などは「作品名」記載いただければOKです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私は校庭に出て、辺りを見回し ケホケホと咳をする やっぱり、私の勘違いなんかじゃない 曇ってる原因の一つは確かに砂埃だ でも、その中に火薬の匂いが混じってる これは爆発が起きたことを意味している つまり、聞こえてる私が正しいはず だ

フシギナパラダイス1話:〜不思議な道〜5/5

目次 前 ← 1話 4/5  次 2話 1/8 → ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *作品の無断転載・盗作× *二次創作・紹介などは「作品名」記載いただければOKです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーい ールイ ーールイ!! 「…」 自分を呼ぶ誰かの声が聞こえ、ゆっくり目を開ける 「お前、いい加減起きろよな」 目の前にいたのは洋太だった、周りを見渡すと、そこは教室らしい。おかしいな…私…さっきまで校庭にいたはずで

フシギナパラダイス 2話 不思議な鳩 1/8【期間限定無料公開】

目次 前 ← 1話 5/5 次 2話 2/8 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー *作品の無断転載・盗作を固く禁じます。 *二次創作・ブログ紹介は「作品名・作者名」記載いただければOKです! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「え、嘘でしょ!?」 入学式で居眠りをしてしまうという醜態を晒した私。 その帰り道、なるちゃん、心矢、洋太の3人に、今日のことを確認した。 私がいつから教室にいたのか、眠っていたのか、その記憶がなかったから

フシギナパラダイス1話:〜序章〜

次→ 1話 1/5  その日の夕方。 「お願い、ルイちゃん。今から買い物の手伝いしてもらえないかしら?」 その電話は、私が制服を眺めながら、 翌日に控えた中学の入学式の準備を、ルンルン気分でしている時にかかってきた。 一人は断ったとか、一人は来てくれるから行く人数は3人だとかどうでもいい。 とにかく明日があるからと、体力温存のため断ろうと思った。 …でも 「1000円あげるから。」 私の決意は簡単に揺らいだ。 今はやめとけばよかったと思ってる。 次→1話 1