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漫画『北北西に雲と往け』に出会ってしまった

表紙に一目惚れした漫画が、すごくすごく素敵で面白くて最高の気分!!この出会いに心の底から感謝しています。
タイトルは『北北西に雲と往け』。作者の入江亜季さんを初め、本の制作に携わってくれた方々、本に平置きにしていてくれた書店員の方々、本当にありがとうございます……!

きっかけは『藤本タツキ短編集 22−26』を手に入れるべく訪れた上野の明正堂書店で、抜けるような青空と白い鳥や雲に包まれて、青年がこちらをジッと見つめる美しい絵に出会ったことです。気がついたら2冊とも会計を済ませていました。

どんな話か全く知らない状態で表紙買いをしたのは実はかなり久しぶりで、ちょっとドキドキしながら読み始めたのですが、帰りの電車を数駅乗り過ごす程度に没頭しちゃいました。すっごく好きでした。
最初に買ったのは2巻までなので、まだ全く物語は読み終えられていないのですが、澄んだ空気感が伝わってくる気持ちのいい情景と、登場人物の知性、そして知性から醸し出される色気がたまらなく魅力的で、もうすでに何度か読み返してしまいました。

「動物も植物も 知恵のある奴らだけが生きていける」
作中に出てきた言葉の中で、とても印象に残っているものです。
物語の舞台になっているアイスランドは、樹木が大きく育たないほどに厳しい気候。その中で生き抜くには、単純な体力とか筋肉だけではなくある種の知恵や知性が求められます。「知らない」ことが命を奪う世界です。
アイスランドで暮らす登場人物やアイスランドそのものには、自分にはない「生きる力」が満ち溢れていて、その強さと美しさに胸がギュッとなってしまいます。
少し話はそれますが、漫画『ゴールデンカムイ』のアシリパさんにも近い感情を抱きました。生きる力のある人、という意味での強い人、すごく好きです。金カムも胸熱展開が続きますね!!

登場する人物は皆魅力的ですが、主人公の慧とその祖父ジャックが超かっこいいんですよ。2人とも読書が好きで博識で人をもてなすのが好きなところが好きです。好きになるしかなくない?こんなん。

早く続きを読みたいと思いつつ、何度も読み返して作品の空気に浸ることが楽しい漫画なので不健康な渇望感はなく、とってもいい恋愛をしているような気分です。伝わるかどうか微妙な表現ですが、本当に穏やかに読み進めることができています。(弟周りのミステリな感じはちょっとドギマギしてしまいますが……!)
ああ、アイスランド、行ってみたいなあ〜!

#1ヶ月書くチャレンジ  「今日一日にあった感謝したいこと」

※カバー画像は下記サイト様より使用させていただきました。
アイスランドの首都レイキャビク北岸からの景色みたいです。
http://ruimaeda.com/iceland-free-photo/

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