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フリーランスのドッグトレーナーとして安心して起業できた理由。

~過去記事です~

今年7月に会社を退社。独立起業し、フリーランスのドッグトレーナーになりました。
動物病院とドッグカフェ併設のドッグトレーニング施設を持つ会社で、10年間ドッグトレーナー・家庭犬しつけインストラクターとして、犬のようちえん(お預かりでのトレーニング)やしつけ方教室(レッスン)、ドッグイベントなどたくさん経験を積ませてもらいましたが、このドッグトレーナーの世界は専門性の高い技術職でもあり、常に勉強や成長が必要で、長く続ければ続けるほど、「まだまだ半人前」と、なかなか独立の決断をすることは難しと思います。

■実際のドッグトレーナーの仕事は?

ドッグトレーナーの世界は行動学や学習理論など、理論を扱いながら犬や飼い主さんと向き合っていくという地道な作業の職人の世界であり、コミュニケーションが大切なサービスの世界でもあります。

ドッグトレーナーを夢みて、念願のドッグトレーニングの世界へ足を踏み入れると、朝は早く夜は遅い、その中で技術や知識を兼ね備えていくだけで精一杯。そしてお給料はけして高いとは言えません。

そんな中で将来のことや自分の人生について、どれくらいの人が考えられるでしょうか?

これは他の職種にも言えることかもしれませんが、ドッグトレーナーの世界で他の職種と違うところでいえば、専門性の高い職業でありながら、就職先がとても少ないということがあります。

もちろん専門学校を卒業してすぐにフリーランスで活躍できるかというと、そんな甘い世界ではありません。圧倒的に経験値と常に学びと成長が必要な世界です。

ドッグトレーナーの雇用先が少ないことは、専門学校での就職率を見ても明確にわかります。

動物看護師・トリマー・ドッグトレーナー

大きく分けたこの3つの中で一番就職先が見つからないのがドッグトレーナーです。
せっかくドッグトレーナー学科を卒業しても、動物病院で動物看護師の仕事をしたり、ペットショップでの販売員や、ペット業界以外の就職先に行く人も少なくありません。

私の専門学校でも、しつけインストラクター学科を卒業した人の中で、実際にドッグトレーニングの仕事に携わることができたのは私ひとりでした。
それだけこのドッグトレーニングの世界はとてもシビアなのです。


10年前入社当初の私(右側)

■ドッグトレーナーとして安心して起業できた理由

なので私も、フリーランスとしてやっていくことが本当にできるのだろうかととても悩みました。
組織の中で社員としてドッグトレーナーの仕事をすることでも十分に満足はしていたのですが、私の場合は「もっと自分の提供できることでお役に立ちたい!自由に働きたい!」という気持ちが膨らんでいきました。

とはいえ、結婚し子どもを出産したばかりで、思うように時間を作ることができませんでした。
10年勤めてきたこともあり、会社のオーナーとは信頼関係を築けていたことは本当に幸運なことでした。
「本当は会社にいてほしい」と言いながらも、私の独立の希望を応援すると言ってくださいました。

そして、オーナーのご厚意で、業務委託制約という形でお仕事をいただけることになり、安定したお仕事をいただけています。
なので退社はしたものの、まだ完全なるフリーランスという感じではなく、パラレルキャリアな状態です。
この状態で完全な独立を目指していけることは私にとってとてもありがたいことです。

それもこれも、会社のオーナーの理解とこれまで積み重ねてきた関わりや、動物たちや動物と暮らす人たちの幸せを守りたいという共通の想いがあってこそなのだと思います。

今は週に何日か動物病院に入らせていただき、会社からいただくお仕事と、個人で受けるお仕事とを両立しています。

フリーのお仕事だけで生計を立てていけるよう、来年はさらにお役立ちしていける年にしたいと思っています。


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