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当たり前で当たり前じゃない

ども!AKIです!
もうすぐ父の日ですね、皆さんはご家族の方と
仲がいいですか?
僕はある出来事をきっかけに家族の存在の尊さと父の偉大さを知りました。
そんな父の話を今日はしたいと思います。

家族のために支えている世界のお父さん、
本当に頑張ってると思います。
体を大切にして、時には休んでください。

・元気だった父が倒れる
僕が高校生の時の話になります。
当時僕にとって家族は当たり前の存在だと思っていました。

家族の事は普通の暮らしを提供してくれる存在で、尊敬なんて事は何もしていませんでした。

ご飯が3食でてきて、洗濯もしてくれて、普通の生活もできて、毎日、弁当が出てきてあまり好きじゃないおかずとかも残して帰ってきたりもしました。

高校入学時はこれがどこの家庭でも一緒なんだろうなと思っていました。

そんな時に授業を受けてる最中に、
先生に呼び出されました。
母から電話がきてると呼び出され、電話にでました。

母 「お父さんが倒れた」

たった、それだけの言葉で頭が真っ白になりました。
軽いパニック状態になり、頭が働きませんでした。

とりあえず、搬送された病院に行く事になりました。
お医者さんからは父は脳腫瘍と言われ、病名からにして命に関わるような病気のような感じがわかりました。

緊急手術することになり、急いで入院の準備を母としました。
とりあえず、手を動かして変な事を考えないようにしました。

・手術の結果は…
手術の時間が遅くなるとの事だったので、僕と妹は先に家に帰り次の日は予定通り、学校に行くことになりました。

次の日、学校から帰ってきて、何時間かした後に母が帰ってきました。
玄関の扉を開けた音がしたので、玄関に向かい母と目が合った瞬間に膝から崩れ落ちる母の姿を見ました。

結果があまり良くない事が見て分かりました。
結果は腫瘍が大きく、すぐには摘出できず
2割程度しか摘出できなかったというものでした。

生涯、治療をしながらでしか生きられないことと成功したとしても不自由な生活をしいられるとお医者さんから言われました。

・母の手料理が食べたい
父の容態は油断できない状態である事をお医者さんから伝えられました。
助かる方法は他にないのか聞いて
手術ではなく、別の治療で回復させると伝えられました。
まだ術があるのだと少し安堵しました。

ひとまず、父を家族で何とか支える事に
力を注ぎました。
母が中心に動く事になり、僕たち兄妹は交代で学校帰りに父の見舞いに行くとなりました。

それと同時に母の弁当の頻度は少なくなり、晩御飯は祖母のご飯だったりする事が多くなりました。

母の晩ご飯が食べたくなったのはこの時でした。
また、弁当は学食で済ませていたので弁当がないだけで、心に穴が開いた感じでした。

当たり前ではなかったことが、そのときに気づき、父が元通りなったら母の手料理が食べたいなと思いました。

・ある日のお見舞い
父の闘病生活が始まって、2週間が経つ頃に
僕はいつ通りお見舞いにいきました。

今までのお見舞いは寝たきり状態が続き、会話を交わす事が難しかったので顔を見て二言ぐらい話して終わりでした。

ただ、この日は父の体の調子が良く体を起こして話す事ができました。
久しく聞いてなかった父の声を聞いた時に
目頭が熱くなったのを覚えています。

いろいろ話していると、夜ご飯の時間になってしまい、せっかくなので僕も一緒に食べる事になりました。
僕はコンビニで焼きそばとおにぎりを買いました。
県民性が存分に出ていますよねw

ご飯を一緒に食べてる時は父の夢を話してくれました。
父はゴルフが大好きで、当時年に4回程度しか回っていませんでした。
昔は月に2回ぐらいは行ってたらしいです。

そんな父の夢は家族でゴルフをすることでした。
そのために1日でも早く回復して、僕たちを大学まで卒業させるために仕事に戻るわと言いました。

言葉がでませんでした。
こんな時ぐらい自分の事を気にしたらいいのにと。
話が終わって病室からでて、すぐにトイレに駆けこみ僕は涙を流しました。
そして、父を尊敬した瞬間でした。

・そして現在
闘病生活を乗り切り、大きな手術をしたと思えないくらい元気になりました。

当時の闘病生活を父はこう言ってました。
辛かったけど、卑屈にならず常に笑うことを心がけていたと。
笑うことが病に打ち勝つ最大の武器やと言いました。

今でも笑う事を忘れずに毎日元気にしています。

そして、念願の家族ゴルフも兄妹2人とも社会人になった時に家族でゴルフを回りました。

コースを回り終わった時に父が泣いていたのはここだけの話です。
  
子供の時に特別な機会がないと家族の大切さは
わかりませんよね。
でも、年に一回しかない大切な日、お母さんやお父さんに何かギフトを送るのもいいかなと思います。

家族は当たり前で当たり前ではないです。
それでは皆さん、いい父の日を!

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