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マシュマロ実験から学ぶ仕事のコツ

こんにちは!

今回は有名な実験である「マシュマロ実験」が示唆する、仕事で成果を出すためのコツをご紹介します。

マシュマロ実験とは?

マシュマロ実験をご存じでしょうか?

実験の内容はとても単純です。マシュマロをつかって制限時間内にできるだけ高いタワーを組み立てるというものです。

面白いのは競争するチーム分けにあります。一方はハーバードMBAの大学院生チーム、対するのは幼稚園児だけのチームです。

ハーバード大学院生チームは、勝利を目指して分析的アプローチをとりました。最も高いタワーをたてるための方法を理論的に思考し甲論乙駁(こうろんおつばく)の議論を重ねました。

しかし、その結果は惨憺(さんたん)たるものでした。何度慎重に設計しても組み立てたタワーは崩れてしまい、作り直しているあいだに制限時間が来てしまったのです。事前に議論を重ね理論的に考えてからとりくむ作戦は、完全に失敗に終わったのです。

その反面、幼稚園児チームは競争がはじまるとさっそく組み立てはじめました。ある方法を試し、うまくいかなかったらすぐに別の方法を試しました。

試行錯誤を繰り返した結果、見事に制限時間内に高いタワーを組み立てることに成功したのです。幼稚園児チームの完全勝利です。

これが、マシュマロ実験の顛末(てんまつ)です。

検討するより、試すほうが早い

さて、このマシュマロ実験のエピソードから、わたしたちは何を学べるでしょうか?

その1つは「何がいいのかを見つけ出すには、どんどんやってみることに代わるものはない」ということです。

ものごとをうまくやる方法を見つけ出したいときに最良の手段は、頭で考えることではないのです。それよりも、どんどん手を動かして実験を繰り返すほうが有効なのです。

これは「検討するより、試すほうが早い」と言い換えられます。そしてこのことは、わたしたちの日々の仕事にも当てはまる法則ではないでしょうか?

おおくの仕事は明確な正解のないものです。だからこそ試行錯誤が必要な状況に置かれます。そんなとき、考えてばかりで立ち往生するより、とりあえず動いてみて失敗したらやり直すほうが結果的に早く高い成果につなげることができるのです。

マシュマロ実験における幼稚園児たちのような振る舞いが、仕事で成果を上げるコツだといえるのかもしれません。

「問い」と「行動」が「成果」を生むサイクル

さいごに、「検討するより、試すほうが早い」が効果的である理由を考えてみましょう。

マシュマロ実験での幼稚園児たちとビジネスの現場で高い成果を上げ続ける人たちとの間には共通点があります。

それは問題に直面したときに、「もし○○だったら?」と問いを立て、その後すぐさま「自分はどうすればいい?」に移行して具体的な行動を起こせていることです。

わたしはこれを、「問い」と「行動」が「成果」を生むサイクルと呼びます。

サイクルを高速で回せる人が、高い成果を生み出すことができるのです。

さいごに

今日のように環境変化の激しい時代においては、おおくの人が頻繁に答えのない問題に向き合うことになります。

そんなとき、マシュマロ実験から得られる示唆は非常に意義深く、あなたの人生に役立つかもしれません。

新しいビジネス、新しい市場、新しいキャリア、新しい人生計画にむきあうとき、「検討するより、試すほうが早い」を信条にスピーディーに行動をくり返すことが、あなたの人生を素晴らしいものにしてくれる可能性が高いのです。

早く行動して早く失敗したほうが早く成功できるということは、世界中で話題となった著作『リーン・スタートアップ』の内容とも合致します。

行動実験を繰り返すことが学びのスピードを上げ、組織の成果を上げることにも個人の成長を促すことにもつながります。

ぜひ悩んだり迷ったりしたら、まずは行動してみることを心掛けてみましょう!
きっと解決の糸口や明るい未来への突破口がみつかるはずです。


今回は以上です。
さいごまでお読みいただきありがとうございました。

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