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お子さんへの「言葉」に気をつけてほしい

親の言葉が、子どもの心を痛めてしまうということがあります。子どもの行動を変えてしまうのです。話を聞くまでは私たちもわかりませんでした。

よく話を聞いてみると、両親、家族が、学校の宿題などで、上の子に対する声掛けが厳しく、注意することが多くなっていたようでした。学校の先生のように、家庭でわからないところを教えていたようです。

すると、そした姿を見ていた下の子が、集団の中で、他の子どもたちと一緒に行動することができなくなってしまったのです。それがわかるまでは結構時間がかかりました。

「下の子はちゃんとしている」と言われ、「いい子」を演じなければいけなかったということもあったようでした。そして、その子どもは、一人の行動が多くなり、集団の中で話を聞くことができなくなっていったのです。


親の上の子どもに対する言葉は、家庭の中では、下の子どもも聞いています。自分のことでないと流してしまえばいいのですが、子どもはそれができません。しっかり受け止めてしまう子どもがいるということです。

親はもちろん、大人はそのことを知っておかなければなりません。


また、親の不用意な言葉を聞いてしまい、行動してしまうこともあります。

特に大人が言ってしまいがちな、「~~したら、~~してあげる」という交換条件で、子どもの行動を変えようとする言葉です。

これは絶対してはいけません。こうした交換条件で子育てをすると、そう育ってしまいます。

大人は、何かしてほしいことがあると、こうしたことを言ってしまいがちです。特に、テストで100点取ったら、◯◯買ってあげる、のようなことです。◯◯大会で◯位になったら◯◯買ってあげる、連れて行ってあげる。

こうした言葉を子どもから聞くと、とても悲しくなります。子どもは、正直で、いつも真剣ですからこうしたことを言ってしまいます。

そして、その目的をかなえるために行動します。何かを買ってもらうために行動を起こすようになります。自分のためでなく、親のために。

モノで何とかしようとするのでなく、心で何とかしてほしいと思います。ニンジンをぶら下げるのでなく、普段から、声を掛け励ましてほしいと思います。子どもの話を聞き、いいところを認めてほしいと願います。


大人の言葉は、子どもにとって重要です。それがすべて、と言っても過言ではありません。言ってみただけ、口が滑った、なんてことは通じないのです。

そして、子どもがどこにいても聞いていることをご理解ください。そう思っていることが必要です。

上の子に何年も言っていたら、下の子はその言葉を何年も聞いていることになります。夫婦間も同じです。お互いに言い合っていることを子どもは何年間も聞いています。

いいことならばいいのです。子どもは、その言葉を聞いて安心し育っていくことでしょう。

でも、そうでない言葉であれば、いつもいつも不安なまま、ずっと育つことになります。そして、いつか、別の心配な行動になってしまうこともあるということです。

お子さんへの言葉に気をつけていただけたらと思います。

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