子どもの自尊心を大切に育ててほしい
子どもの自尊心を大事にしなければなりません。子どもは大切にされた分だけ、自尊心が高まります。
自分が大事にされている、愛されている、大切にされていると感じる積み重ねが、子どもの心を育てます。自分を好きになる心を育てます。
子どもがしてほしいことをしてほしい分だけしてあげる。子どもがしてほしい分がどれだけかわかりませんから、大人がしてあげる分が足りない場合もあります。
でも、足りるだけでいいのです。それ以上は必要ありません。してほしいという分だけしてあげることが大事だと思います。
でも、深く考える必要はありません。子どもがしてほしいと言った時だけしてあげればいいのですから。それ以上はしなくていいのです。
ただ、してほしいと言った時、しっかり子どもの方に心を向けることが大事です。そうすれば、してほしいと言った時だけでいい。「シンプルな子育て」でいいと思っています。
子どもがしてほしい時に、親が心も向けて、してあげていれば、自然に、子どもは要求を満たされることになりますから、落ち着いてきます。
子どもの心が満たされていますから、親がしてほしくないことはしません。親の言うことをきくようになります。
児童精神科医の佐々木正美氏は、「親の言うことをきかないのは、親が子どものいうことをきいていないから」と言います。
親が子どもの言うことを受け入れきいていれば、子どもは素直に親の言うことをきくのです。人として当たり前です。ただ、子どもですから、気分によってできないことはあるでしょうけど。
子どもに親のいうことをきかせるために、理屈を言ってきかせようとする方がいます。
年齢が低いとそれだけの能力はありません。それがだめだと、怒ってきかせようとします。大人権威を使うのです。
大人の権威も、信頼関係がなければ、子どもは簡単に拒否します。
「そんなの関係ねえ!」
だから、怒ることはご法度です。力でいうことをきかせようとすればするほど、子どもは反発します。
これは、大人も同じではないでしょうか。そのことをご承知おきください。
大人と子ども、親子関係でも、この信頼関係がなければ、親がしてほしいことを子どもがするようにはなりません。
それには、どれだけ、親がしてあげたかになります。親がしてあげた分だけ、子どもは親の言うことをきくと言っても過言ではありません。
だから、してあげていないのに、してほしいと、理屈を言ってきかせようとしたり、怒って聞かせようとしても無理なのです。
親が、普段からしてあげているかどうかを考えてほしいと思います。
そうなっていないのならば、今から、そうしてあげることを心にとめてください。
それでも、してくれない場合は、してあげるのが足りないのでしょう。足りるまでは、子どもにしてほしいことを「あきらめる」ことが必要です。
心が育つまでは待つ必要があります。子どもの心を育てるためには、親が子どものしてほしいことをしてあげ続け、時間をかけて待つことが大事になります。
そして、それは親子関係だけで完結するわけではありません。大人になって社会生活をしていけるように育てなければならないのです。これは親の責任です。
他の人との関係の中で、子どもが生き生きと仕事をし、生活をしていかなければならないです。
自分で人間関係を保ち、収入を得、生活していかなければならないのです。
親が何もしないで育つわけではありません。
子どもが自立できるように育てなければならない。
それには、今、心を育てることが大事だと思います。
乳幼児という年齢だから必要なのです。その時期が重要なのです。
子どもの自尊心を大切にして育ててほしいというのが願いです。
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