第2回「シンガポール交響楽団を覗いてみよう!」の巻
連載『シンガポール紀行』は、シンガポールを初めて訪れたオケ連職員が旅の感想を綴り、シンガポールやシンガポール交響楽団の魅力を発信していくコーナーです。
前回は「シンガポールってどんな国?」と題してご紹介しました。今回は、シンガポール交響楽団に焦点を当ててご紹介したいと思います。
それでは、早速ツアーへ参りましょう!
「ドリアン」の愛称を持つエスプラネード
マーライオン公園から北へ徒歩5分。シンガポール交響楽団のホーム会場があるエスプラネード・シアター・オン・ザ・ベイにやってきました。ここはコンサートホール、劇場、ショッピングモールが一体となった複合施設なのですが、特徴的なのがトゲトゲとしたその見た目。幅広のスパイクのようなものが楕円型の建物をびっしりと覆っています。その見た目から「ドリアン」の愛称で親しまれています。このスパイクはアルミニウムでできた日よけで、向きを変えることで建物内に降り注ぐ日光を調節することができ、高温対策になるんですって。
シンガポール交響楽団の事務局はこのエスプラネード内にあります。打ち合わせで訪れた時はお引っ越ししたてで、お邪魔すると鮮やかなスタンド花が入口に置かれていました。所属されている事務局員はなんと約60名。というのも、オーケストラだけでなく、三つの合唱団やユースオーケストラ、さらには国際ピアノフェスティバルやコンクールまで展開しているので、それだけ多くの方が携わっていらっしゃるのだとか。
シンガポール響はYouTubeからの発信も積極的に行っていて、最近では「SSO Mother's Day Concert 2024」と題して母の日である5月12日にシンガポール植物園でコンサートを開催し、同時に生配信を行いました(ちなみにこちらの植物園はシンガポールで初めて世界遺産になった場所です)。家族みんなでお出かけして、オーケストラと一緒に母の日をお祝いできるのは素敵ですね♪
10月20日(日)開催!シンポジウムのご案内
さて、今回のアジア オーケストラ ウィーク(AOW)では演奏会の他にシンポジウムも開催するのですが、シンガポール響と京都市交響楽団から事務局員2名ずつが登壇し、都市における芸術団体の役割をテーマに語っていただきます。シンガポールの国立のオーケストラとして、どのようなビジョンと課題を持って活動されているのか…。一般の方々もご視聴いただけますので、ぜひお立ち寄りいただければと思います!
もう一つのホーム:ヴィクトリア・コンサートホール
さて、シンガポール響のもう一つのホーム会場であるヴィクトリア・コンサートホールも尋ねてみましょう!エスプラネード公園をゆったり散策していると、美しい西洋風の建物が見えてきます。建物中央には時計塔があり、その左右に劇場とコンサートホールが対称に置かれています。
客席数は673席と、エスプラネードの1,825席と比較して規模は小さめですが、室内楽やファミリーコンサートなど、シンガポール響をより身近に感じられる演奏会をここで開催しています。
・・・さてさて皆さん、建物の中を見学してみませんか?
動画を撮影してきましたので、ぜひご覧ください♪
シンガポール響の皆さん、おかえりなさい!
シンガポール交響楽団がAOWに出演するのは、実は今回が初めてではありません。AOWが始まった翌年の2003年に初登場して以来2回目の登場です。今回来日される80名近い楽団員の中には、前回の出演メンバーだった方もいらっしゃるとのことで、皆さんぜひ「おかえりなさい!」と出迎えてくださいね。
「シンガポール交響楽団を覗いてみよう!」の巻、お楽しみいただけましたでしょうか?次回は「シンガポールの街を散策してみよう!」の巻をお届けいたします。
どうぞお楽しみに!
▼▼続きはこちらです▼▼