見出し画像

産婦人科医2年目に突入しました

思い立って書いてみます。久しぶりの投稿です。
近況報告もかねて。

産婦人科医2年目に突入しました。
昨年度は、念願の産婦人科医としてのスタートを切ったけど、できないこととわからないことだらけで、つらかった時期が多かった。

自分は変に完璧主義で(あんまりいい意味ではないです)、頭がめちゃくちゃ固いので、そういった性格が災いして余計に辛かったり。
でもあるときは好転して、自身の成長につながったり。
そんな自分の性格ともしっかり向き合ったような気がします。

将来こんな先生になりたい!って先生との出会いがありました。
その先生は厳しい先生ですが、背中で語ってくれるような先生。
ママさんで、自分が仕事に穴をあけてしまう可能性をいつも考えながら、前め前めで動く先生です。
最初、暗に僕の仕事が遅い!って言ってるのかなとも思ったりして、勝手に落ち込んでいた時期もありましたが、それでもその仕事をする姿勢は本当にかっこよくて、憧れました。

他科の先生との出会いもありました。内科の先生です。
産婦人科の上の先生からの信頼も厚く、困ったら〇〇先生にコンサルト!みたいなポジション。
僕もとてもお世話になりました。本当にフットワークが軽くていつも見に来てくれて、低姿勢で、思いやりがあって。
僕も他科の先生からそういう風にみられたい!と憧れを抱きました。

この1年で、やっぱり産科、好きだと感じました。
一人ひとりの妊婦さんについて、リスクは何があって、母児ともに安全なお産にするにはどうしたらいいのかを考える。1年目の僕にとってはすごく時間がかかったし、毎回の外来予習では聞くことやることを場合分けして考えたりするので、予習の時間のほうが外来やってる時間より長いってときもありました。

でも、そうやって一人ひとり治療方針を組み立て、満期になって赤ちゃんが元気に産まれてきて、お母さんやお父さん、ご家族の皆さんから「ありがとう」って言っていただけたときは、本当に何物にも代えがたい、特別な嬉しさがありました。

こんな自分でも他人の人生に踏み込み、感謝してもらえたという事実は、ここまでがんばってきてよかった。この仕事をやっていてよかったと思う瞬間です。

ちょっと考え方が押しつけがましいかな。
別にありがとうと言ってほしいわけでもなくて。
僕にとっては、お母さんと赤ちゃんが無事退院できたということが、本当に本当に嬉しい。

将来何をしているんだろう、とまだ未熟な自分でも考えることがあります。
特に10年後かなんかは、おそらく専門医も取れていて科の中でも真ん中ぐらいの位置にいるのでしょうか。
専門は実際、何でもいいやと思っています。産科でも、婦人科でも、なんなら他科でもいいし、臨床じゃなくてもいいな。医者というか、人になにかを施すことが好きな自分でありたいと思います。

好きこそものの上手なれって言葉が好きです。
人生って好循環か悪循環かだと思っているので。
自分なりに好きだ、がんばろうってものがあれば、自然と結果が出て、できれば楽しいからもっと好きになる。
僕にとっては仕事は好きなものでありたいという意思が強いので、もっともっと勉強して産婦人科学を好きになり、やがては周りを巻き込んで、一緒に仕事していると楽しいと思ってもらえて、患者さんにも安心してもらえて、自分もより前向きな姿勢がとれる。

何かの啓発本に出てきそう。
こんなうまく進むことなんて、そうないと思いながらも、そうなりたいなと思います。

今年度はまた新しい病院です。
考えたこと、気づいたこと。
こんな感じでまた気ままにアップします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?