よくわかる市町村役場のルート作成方法(前編)
今回は7月の終わりに回ると決めてからのルート作成方法をお話します。
やることが多いので文章が長めですがよろしくお願いします。
7月の終わりからルートの作成を始めました。
まず市町村役場の位置を把握する必要があり、本屋で日本地図を購入しました。
しかし、よく考えてみるとルートを引くのも大変ですし、組み直しが発生した場合の修正が容易ではありません。
何かほかにないかと探していたら市町村役場の位置が地図記号として記載されていて、地図の編集機能があるものを見つけました。国土地理院の地図サイトです。
このサイトは無料でログインせずに使える、図形などがダウンロードでき、アップロードすると地図に反映されるという使い勝手が大変よいものでした。
これを使い、ルート作成作業を開始しました。
市町村役場の位置プロット
まずは役場の位置を把握します。全市町村の役場をプロットしました。これは手作業です。
ルート作成
終わったらルートを引いていきます。しかし、過去にこんな壮大なルートを作成したことがありません。また、過去にそんなルートを作成した人もいないため、参考になるものが全くありません。
とりあえず他の市町村と間隔が離れていて簡単そうな北海道から作成してみました。
≪北海道作製時の事例≫
①起点空港を決める。
北海道本島には、10の空港がありますが、羽田から直行便があり、なおかつ便数があって朝から飛んでいる女満別・釧路・帯広・旭川・新千歳・函館を起点に線を広げていきます。
②起点空港から3日以内で一周できるルートを作成
広げていく際には2~3日で収まるようにします。私の場合は、まず起点空港から遠い稚内を作成し始めました。一番近い旭川空港を起点に引いていきます。
図1:旭川空港発着で稚内市を通りつつ一周するルート策定途中(国土地理院地図から加工)
次にオホーツク地域を女満別から回れるようにし、その他の空港も取りこぼしがないように線を広げていきます。この際になるべく一筆になるように市町村役場の線を結びます。線がクロスしたらクロスしないように引き直します。
なお、これらは巡回セールスマン問題(TSP)と集合被覆問題という数理最適化分野になりますが、今回はそれを手動で行っています。自動化できる方、ご連絡をお待ちしております。
③全市町村をカバーできなかったら起点を追加削除しつつ調整
ある程度できてくるとどうしても回れない市町村が出てきたり、逆に余裕すぎる行程が出てきます。その場合は起点空港を追加削除し、調整します。今回は、釧路と帯広が近接していたため釧路を削り再作成。さらに3日間行程に変更することで、女満別と新千歳からのルートで道東をカバーするという形になりました。
④ホテルの場所を確認しつつ再度調整
カバーできたらホテルがあるか確認します。ない場合はルートを逆回りにしたり、回る順番を入れ替えたり、隣接しているルートを入れ替えたり微調整してホテル付近の市町村で1日が終わるようにします。
調整し終わったルートがこちら。
図2:北海道行程ルート2017年11月版(国土地理院地図から加工)
後半に続く
全市町村を1年で回ったということについて「面白い!」「すごい!」と思った方、是非サポートをお願いいたします。