パワハラ・第一章 【根源 (7)】

 …以前から、先輩方に「古い車両には、サスがヘタってるのもある。当然、床下を擦る可能性は高くなるが、更にエンジンが後方にあるから前から後ろへの下り勾配になっている。だから、前方が縁石とかを越しても前輪タイヤ直前まで床下を擦る可能性は高くなる」という話を伺っていた。 私は、そんな話を思い出し、縁石超えから数回の切り返しという安全策へ変更しようとミッションに手を掛けバックしようとしてると、U指導員から「運転、代わろうか?」との提案。私は早速、脳内会議。
「え?今迄全く問題無かったのに、交代する程の事か?」「前方の縁石を乗り越えられるかのアドバイスで良いのでは?」「つまり、車両が古いから車高が通常より下がり気味なのか?」「だとしたら、初めて運転する私だと下部を擦る可能性があるのか?」「あと、車両トラブルでお客さまのメンタル悪いから、ここで切り返しで時間掛けて更に悪化するを懸念してるか?」
 …等と、1秒程度で状況把握をし、ここで「私が」と状況悪化させ、U指導員を含めて全員の心証を悪化させるよりは…という結論に達し、「お願いします。」と交代する事に。
 さて、どのようなラインが正解だったのかと見てると、・その場から3台分位後退する・右側ギリまで寄せてスタート・右側オーバーハングは、ガンガンはみ出して問題無し・左後方のCP(クリッピングポイント)はギリ寄せ(この辺りまでは、私と同じ)・右側前方を1/4位縁石を超えて、そのまま通過…この時点でわたしは、「あのまま、CPギリを維持してそのまま通過で良かったのでは?」と思ったものの、走行中に話し掛けるのは流石にアレなので次の目的地で床下の話も含めて聞いてみるか、との結論に。
 しかし、次の目的地でU指導員に、驚きの宣言をされてしまうのです。

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