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あの日から学ぶ:2016年熊本地震その1

かつて、西日本ではあまり地震が発生しないと言われてきました。
だから、1995年の阪神大震災でも兵庫県であんなに大きな地震が発生して驚かれました。

そして、この都道府県でも大きな地震は発生しない、安全だと言われてきました。そのため、もたくさんの企業が誘致されたと聞いています。

それが熊本県。あのくまモンで有名なところですね。

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2016年4月14日、16日。
熊本県で最大震度7を観測した大きな地震が2度発生しました。
今週は2016年に発生した熊本地震について振り返ってみたいと思います。

(注意書き)記事をご覧になった方の中には、かつて、震災や災害でつらい思いをされた方もいらっしゃるかもしれません。読む気になれないな……って方、読めるようになったら改めてご覧ください。


どうしても災害の記憶は時が経てば薄れてしまうものです。
そりゃあ、毎日あれやこれやることもある、記憶が薄れるのもごもっともなことと思います。
だからこそ、こんな時ちょっとだけ思い出してみませんか。
そして、今何ができているのか、そして何が今後必要なのか、考えるきっかけにしていただければ幸いです。

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熊本地震

発生日時
前震:平成 28 年4月 14 日(木)21 時 26 分
本震:平成 28 年4月 16 日(土)1時 25 分

震源及び規模
前震:熊本県熊本地方、震源の深さ 11km、
モーメントマグニチュード Mw6.5
本震:熊本県熊本地方、震源の深さ 12km、
モーメントマグニチュード Mw7.3

出典:内閣府「熊本地震」
モーメントマグニチュードはマグニチュードの一種です。地震の規模を示します。

熊本地震は、わずか1日強という短い期間で最大震度7の大きな揺れが2回発生したことが特徴でした。

もう1つの特徴は、内陸の活断層で発生した地震であったということ。
断層で発生する地震というのは、海側で発生する地震に比べて浅いところで発生します。だいたい深さにして10㎞くらい。

浅いところで強い揺れが発生するということは、すなわち、揺れが直接建物や住宅家屋に直撃するということです。

地震波

この時は古くて木造の家屋に被害が集中しました。


古いって、具体的にいつ頃建てられた家?
耐震基準で覚えておきたいのは1982年。今から約40年前ですね。
1982年以降に建てられた家は新耐震基準に従っています。

(細かく正確に言えば、1981年6月1日以降に建築確認を受けた家です。
ここでは約40年ということだけ覚えておきましょう。)

新耐震


震度7の揺れが観測された益城町では、映像や写真を見る限り、やはり古い年代に建てられた木造の家屋が被害にあっていました。


被害について

地震によって直接被害に遭った方は、家具の倒壊によって亡くなっていました。どちらの地震も夜間に、本震は深夜1時半ごろに発生しました。

つまり、寝ている時間です。
大きな揺れが発生して、家具が倒れて、その家具の下敷きになった方が多かったと言われています。

ここで学ぶことは、いつもは便利な家具が地震発生時にはあなたあなたを襲う凶器になりえるということ

タンスや本棚は固定されていますでしょうか。
万が一倒れてきたとき、あなたは自分の身を守れるでしょうか。

特に、眠っているときは無防備です。とっさには動けません。
ですから、寝室に背の高い家具はなるべく置かない、家具を固定することが命を守るために大切ですね。

例えば、テレビやPCモニター、オーディオ機器。
これらは揺れによって倒れるだけではありません。テレビは飛んできます!
今一度、「家具や家電が倒れても安全か?」を確認することをおすすめします。

次回に続きます。

あじさい









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