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学習記録がつけられていない・・!!今度はLD傾向の長男編。

LD気味な長男。
夏休みに病院で傾向を調べる診察を受けてきました。
まだ2回目ですが、私の理解より細かい区別があり、息子の不得意と得意が明確になってきました。行き始めてよかった!
いま受けているものは診断をするタイプのものではなく、特徴とそれに合った学習方法を探るというものです。

診察で分かったのは、視覚から入る情報の認知が弱いということ。
文字列を音に変えて認知するのも苦手でした(これはそうだと思っていた)
あと一時記憶も息子は弱いとは思っていましたが、さらに細分化された区分がありました。
例えば意味のない言葉を聞いて後に続けて言うテストはかなりできていなかったようです。けれど苦手だと思っていた見ながらまねる力は学年相当ですよと言われました。
(ひらがなや記号を書く様子を見ていると確かにここ1年でめちゃくちゃ成長した)
彼の半年間以上の努力のおかげもあると思うけど、形の認知が苦手というより、見た形を記憶しておくのが苦手なのだということがわかりました。

通い始めた病院は保険適用されるし、苦手より得意を伸ばそう!という方向性の病院なのでとてもありがたいです。
成長とともに彼が自分の特徴を理解して活かしていけるといいなと感じます。

一方でひらがなを学習しだした時は「これ認知できるの?」「書けるようになるの?」と思ったほどの壁の高さだったのが、カタカナはかなりスムーズだったりします。

ひらがなの見本を見ながら書いても古代語か記号みたいなものを書いていた息子が、気が付けばひらがなで日記をかけるまでになりました。しかも最近は小さい「っ」を入れる場所の精度もあがっています。
ポケモンカードでカタカナはほぼ読めるようになり、最近なんて漢字も覚えだしていて街中で読むようになりました。

得意分野ではないのでいつか頭打ちになる時期は来るかもしれません。基本方針としては得意を伸ばすが大切だと思います。
ただ文字は学習の根底を支える土台。
ここがしっかりしていればしているほど彼が自ら望んだ時に学びを楽しめる範囲は格段に増える。
苦手だからしないというのもちょっと違うと感じています。

回路ができにくいだけでできてしまえば使える。
LDは恒久的に変わらない障害ではないという大学の研究が、アメリカの新聞に掲載されていたよと書かれたブログも発見しました。

ということで夏休み、息子は
・学校の夏休みの宿題で復習(ひらがな・英語・算数)
 長女のころには繰り返しやん!もう分っていることをなんでわざわざ・・ と思っていた宿題が息子には本当に重要でした。
タイプによってすることを選べるといいですね。

・日記を書く
 夏休み中に段々を頻度をあげて今はほぼ毎日書けるようになりました。
 言いたいことと文字がどんどんつながり、最初から思い出さなくても
 使えるようになりました。
 50音表もすらすらと埋められるようになっていてびっくり!
 また特徴もわかってきました。
 →小さい「っ」が抜ける
 →伸ばすところが分からない
 →文字を飛ばして書いてしまう(いぬと言いながら「ぬ」だけ書く)
 などなど。日記を書くことで親も勉強になりました。
 あと息子の視点が面白い!!
 色んなおしゃべりに発展してコミュニケーションにもなります。

・何番目、前から、より後ろ、間の概念を繰り返し学ぶ
 これがめちゃくちゃ苦手!けれど最近、「前から何人」と「前から何人目」の違いが分かるようになってきました。「め」の有無で何が変わるのか。上下左右前後も主語が変わると意味が変わる。日本語は主語を省略しだがち。ハードル高し・・です。

・コグトレをする
 :CD付 やさしいコグトレ 認知機能強化トレーニング
 こちらの「点つなぎ」と「曲線を描く」が息子にはドンピシャで続けることで成長を感じています。(ちょっと前に見たこと、したことを覚えて次に行う練習。認知や運筆の練習にもなって一石二鳥。我が子のタイプはここが本当に肝だと思う)

・音読をする&質問をする。

ちなみに診断で分かったこととして、息子の思考力や語彙力、聞く力は年齢相当よりむしろ上ということ。

得意と不得意の幅が大きすぎるということは本人もつらいし、周りも気が付いてあげられにくい事だと改めて感じました。
EUの環境省の方が法整備の視点から言っていた
「明確になるまで待っていたら間に合わなくなってしまうことがある。可能性があれば動くべきだ。」という言葉は教育にも当てはまる。

公立に行っていたらすぐについていけなくなって、勉強嫌いになっていただろうなと思うと、気のせいと言われても もがいてよかった 息子も頑張ってくれてよかったと心から思います。

2学期からはカタカナの書く方をスタートしました。
検査の担当の方からアドバイスをいただき、「~のア」という形でイメージと言葉をくっつけると覚えやすいということで
自作ポケモンカタカナ問題集を作りました。
アはアルセウスのア。イはイーブイのイ。
カタカナひらがなのワークシートを自作できるサイトを作ってくださった方がいて、毎日サイトに向かって手をあわせながらこちらを使っています。

https://kakikata.maripo.org/

本人も、これならできるし楽しい!と思えるようで、かなり前のめりになっています。色んなことを自分でクリアしたことが自信にもなっていると思う(イラストを貼り付けてイメージとつなげると効果的だそう)。

夏休みの間、毎日というわけじゃなくて、子どもの様子をみながら週3~5くらいで続けたけれど、その回路を使い続けるということが本当に大切なんだなと改めて感じた夏休みでした。
集中時間や根気も伸びてきているのを感じます。

ちなみに夏休み自体は、毎日ほぼノープランで自分の興味関心を味わうことを意識しました。
息子は石をみがいたり、金属をみがいたり、刀を作ったり、虫をおいかけたり、お友達と遊んだりとかなり自由を満喫しておりました。そのバランスもよかったなと思います。

2学期からはコグトレとカタカナ、文章読解の練習がメインになるかなと思います。ワーキングメモリは我が家の算数でフォローしているので3年計画で伸ばしてく予定。何よりできるより自分なりに自分をフォローできるようにしたらいい。
ベースを育てつつ得意を伸ばすことに注力していけたらいいな。

記録もぼちぼちがんばります。非常に重度のLDだった方が本に囲まれた生活をしているというブログを読みました。言うは易く行うは難しですが、
私の心の支えになっています。このnoteが支えとはいかなくてもヒントになったらうれしいです。

とにかく親としても算数教室の提供者としても学びの多い夏休みでした。

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