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3桁引く2桁の引き算が分からなくなった

おはようございます。
 昨晩は久々に夫が早く買ってきたので、車で買い出しに出かけました。
帰宅してドアを開けてくれた次女が目が合ったとたん、

「弟君、繰り下がり全然分かってないよ!確かめ算も全然やん!」

と言ってきたのです。
どうも息子と宿題を早めに終わらせて遊ぼうとしてたみたいで、
息子(小2)が宿題に取り組むそばで、次女(小5)がその様子を見ていたようです。

息子は「次女が色々言うから!(混乱しちゃったんだ、か集中できなかった)」と何度も言って、お互い一歩も引かない感じ。

「あれ?息子、二桁の引き算で繰り下がり理解してたけどな・・」と内心思いながら、
まあ、今日はもう就寝準備の時間だから、、と一旦おさめ、
朝食後、宿題を見せてもらうことにしました。

そして今朝。

・・・あれ?どうなった?
確かめ算(検算)は確かに違うな。引き算間違っているところもあるな。
なんか全体的に混乱してるかも。

よく考えると、一旦分かっていたけれど、最近81ー15を15ー81にしちゃって、一の位を4にしたりしてたな。
もしかしたら百の位が入って繰り下がりとか混乱してるかもしれない。

「息子よ。123-58をお金を使ってやってみよう。まずどうするんだっけ?」

という訳でやってみたら、引くもの と引かれるもの、これがただの数字に見えてしまって意味がよく分からなくなってしまったようでした。

昔の私ならば、
・数字好きなはずなのに! とか
・この前まで分かってたのにどうしてできないの! とか
・位が一つ増えただけやん! とか

思うかもしれませんが、気がつくと思わなくなりました。
なんでかなぁと思った時に、次女や他の生徒さんと接してもらっているうちに、子どもってそんなものだと思うようになったのが大きいように思います。あと、大事なのは本人が一歩でも進めること。それがたとえカタツムリだろうとカメの速度だろうと、進めている事が本当に大切。
それは長女、次女の蛹時代を経験したことも大きいです。
そう考えると三番目は得だなぁ!

 混乱はするもの。そこに混乱があれば具体物で整理を手伝ってあげたらいい。

私がよく使う方法の1つは、その子が今、どこに着目しているかを見る事です。
「どうして」を質問しているのに数字ばかり答える子は、
今、目の前の数字や計算の解を出すことに、直結する言葉だけに着目している可能性があります。(日本語が解釈できてないケースもあるけれど、息子は過去にそこはクリアしている。)

「息子君、母はなぜかっていう理由を説明しているよ。
 数字じゃなくて、どうしてかっていう事に気を付けて話を聞いてほしい。
 今からもう一度話すから、聞いてね」

と言って、お金を使って繰り下がりの部分を説明。
すると「分かった!20から50は引けないから、100を借りてくるんだよね。百円のままだと引けないから10円が10枚になるんだ。そこから引くから・・・だから十の位は70になるんだ。大丈夫。もう分ったよ。」と笑顔に。

「じゃあ確かめ算って何のためにすると思う?」
「分からない。」
「今、息子君が引き算して出した答えが合っているかを確認するためにするんだよ。ママの時代は検算って言ってたな。」
「うん」
「じゃあどうしたら引き算の答えが合っているか確認できると思う?」

ピンと来なかった様子なので、
筆算をもう一度大きく書いて、「今息子君はこの123から58を引いたんだよね?で、答えが65になったんだよね。」とか、
「これってさ~飴が123個あって、58個配った後の、残りが65って事やん?・・・」

なんて色々話していると
「あ!確かめ算の意味、分かったよ。65と58を足して、123になればいいってことでしょ!」と本人がシュートを決めてくれました。

ということで例題をいくつかやって、理解した上でできるということが分かり、すっきりとした表情で学校に行きました。

 何をどう分解したらこの子に届くのか、そして核心的な事を本人にどう発言してもらうようにもっていくのか、というのは難しいところです。

 あと、自分が話をする時に、その話のどこに着目して聞いてほしいのか、というのを伝えるのは結構有効です(関係性はいるけど)。
親だって、子どもがシチュエーションも分からず、
「今日ね、〇〇がこけてね、でもね~」と、とうとうと話し出したら、何が言いたい話なんだ?って探りながら聞きません?

 「見て!」と何かを指さしたり、持ってきたら、「どこの何を見てほしいんだろう?」とか「どこをすごいと思ってるんだろう?」と聞きたくなる。
(言葉を選んでふわっと聞くけどw)

 同じように新しい概念の説明なんて、子どもにしたら
「何に注目してどこを中心に聞いてほしいわけ???」と?マークが飛んでもおかしくないわけです。だって自分の中にない感性だったり視点だから。

次女の一言がきっかけで、小さいけれど大事な土台が一つ置けたできごとでした。

気分のよくなった息子君、今日は宿題以外に漢字プリントとコグトレを1枚やっていきました。
30分でそこまでできたらすごい!

次女はPCで必死になって金曜日までの課題を作っていました。
質問が来るのでそれも見ながらだから、行ったり来たり。

2人とも元気に登校していった後は、
コーヒーを入れて、母は朝からあちこちオードリーを見て大笑いしました。

忘れないうちにこれを書いて、これから家を片付けます。

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