英単語の発音をマスターしました
英語圏暮らしが長くなると困るのが、カタカナ言葉のアップデートです。日本の人と話していて、どの英単語が日本で認知されているのか、分からなくなるのです。
アメリカ在住の日本人が使うカタカナ語には、大きく分けて2種類あります。日本で市民権を得ている外来語の他に、在米邦人なら分かってくれるカタカナ発音の英単語があるのです。たとえば、「パーキングのパーミットもらった(駐車許可証もらった)?」とか「めっちゃアンコンフォタブル(不快)」とか。
問題は、ここ数年、日本で「知っているべき」と認知されるようになった外来語が急激に増えて、日本の人と話す時、どれを日本語に訳してどれをカタカナ風に言えば良いのか、ついていけないのです。
「コンセンサス」とか「リテラシー」とかはまだ良いとしても、「アラート」などはなぜわざわざ英語にするのか理解できません。「ダイバーシティ」なんか初めて目にした時は、あれ?お台場のことを最近はそう呼ぶことにしたのかな?なんて思ってしまいました。
話は逸れますが、先日、犬の手術をした際、どうしても発音できない単語があることに気づきました。
Anesthesia (麻酔)です。
RとかLとかTHの発音で苦労することはさすがになくなりましたが、この単語は獣医で何度もつっかえて言い淀んだ挙句、sleep(眠らせる)と言い換えてその場を凌ぎました。
ネイティブの息子に話したら、
「anes とthesia と分けて言えば言いやすいんじゃない?」
とアドバイスされたので、そうしてみましたが、スースーした音が多すぎて、anesだったかanethだったか分からなくなって、解決にならないと言いました。すると息子は、
「thesiaは、もうTHじゃなくTの発音でいいんじゃないか」
と言うので、思いっきりカタカナ風に、「アネスティージア」と言ってみたら、「それ、十分通じるよ!それでいいよ!」と言うので、この単語に関しては、自分の中で勝手に、日本で外来語認定された言葉として扱うことにしました。
練習のため、小池百合子風に、
「あの、ですね、これは、東京のアネスティージア現象による、ですね……」
と復唱してみました。正しくは、小池百合子のモノマネをする清水ミチコ風に、です。
あら。スラスラ言えます。
お悩み、ひとつ解決しました。ありがとう、みっちゃん。
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