見出し画像

僕がノンセクシャルと気づいた日

お久しぶりです。

前回の自己紹介の記事で僕がノンセクシャルであると言いました。

なので、今日は僕がノンセクシャルだと気づいた日のことについて話したいと思います。

この記事を見て、ノンセクシャルの人や、恋人がノンセクシャルの人の気持ちが少しでも救われたら嬉しいです。

ノンセクシャルとは

まずは、ノンセクシャルとは一体どのような人のことをいうのかを書いていきます。

ノンセクシャルとは、簡単に言うと「恋愛感情は持つが、性的感情を持たない恋愛思考の人」のことを言い、LGBTQ+の一種です。

また、似たような言葉でアセクシャルというものがありますが、アセクシャルは恋愛感情を抱かない人々のことを言います。

僕は、今までに何人かに恋愛感情を持ち、付き合った経験があるけれど、性行為をしたいと思わなかったので、ノンセクシャルということになるでしょう。

性的感情について周りの人たちとの認識のズレ

次に、僕がノンセクシャルと気づく前での苦悩について話します。

高校生だった僕には、好きな人がいてその人と恋人になることができました。

休みの日には、商店街を歩いたり、ゲームセンターに行ったりごく普通のカップルだったでしょう。

しかし、手をつなぐことやキスをするなどの行為に、僕には抵抗がありました。

抵抗があるというか、「別にそんなことしなくていいんじゃない?」といった気持ちに近かったように思います。

しかし、彼女は普通の女子高生。

当然そのような行為を求めるときもありました。

その時、僕はしょうもないギャグやおもむろに話を逸らすことで、なんとかその場をしのいできました。

そして、付き合ってから3ヶ月が経ったある日、彼女から家に泊まりに来ないかとのお誘いを受けます。

特に断る理由もなかったので彼女に家に泊まりに行って、晩ごはんを一緒に作ったり、映画を見たり楽しい時間を過ごし、あとは寝るだけという状態になりました。

僕が彼女のベッドで寝転がっていると、お風呂から上がった彼女が部屋に入ってきて、僕の横に寝転がり、耳元でこう囁きます。

「なあ、今日、したい」

普通の男子高校生なら、きっと最高のシチュエーションだったのでしょう。

でも僕にとっては最悪でした。

僕は、震えた声で言いました。

「そんなことより、ババ抜きせえへん?」

もう、二人でババ抜きをしたところで何も面白くないこととか、こんな時に言うことじゃないとかそんな事を考える余裕もなく、とにかく逃げ出したかったです。

彼女は、怒ったような顔で、もういい。と言い残して寝てしまいました。

その三日後に僕は男として見れないからという理由でフラれました。

きっと彼女も傷ついたことでしょう。

彼女が性行為を誘ってきたとき、僕は今までの勘違いに気づきます。

僕は、男子高校生がヤりたいと言っていたのは、冗談で笑いを取るためにヤりたいと言っているのだと思っていました。

でも彼らがヤりたいと言っていたのは、本心だったのだと。

思春期を迎え、大人になるにつれ自然と性欲が生まれ、恋愛感情と同時に性的感情を抱く事を僕は知らなかったです。

その時から、僕は周りの人たちとのズレを認識しはじめました。

ノンセクシャルと気づく

その3年後くらいにまた新しい彼女ができました。

前の経験を生かして、付き合う前から性行為は結婚するまでしたくないということを伝えていたので、良好な関係を築いていたと思います。

その時僕は、結婚したら勝手に性的感情を持つようになるだろうと勝手な思い込みをしていました。

そして、何度か、性行為がないことで喧嘩もしましたが、彼女が我慢してくれたことで、無事結婚。

僕も彼女もひと安心でした。

しかし、いつになっても性的感情が生まれず、嫁との喧嘩が増え、ギスギスした雰囲気が続き、僕はいよいよおかしいと思い始めます。

ネットで調べてみても、過去のトラウマや自分に自身がないからなど、あまり当てはまらないことばかりが書かれており、僕と嫁のモヤモヤは増えるばかり。

そして、ついに嫁は我慢の限界を迎えます。

「いつになったらできるん?私のこと好きじゃないのか?」

「好きやけど、したくないねん」

そんな喧嘩が増え、ふたりとも精神的に苦しい日々が続きました。

そしてある日、自分の現状について調べているとノンセクシャルという恋愛指向を知ります。

そのページは僕のために作られたのではないかというほど、自分の現状とそっくりで、僕は気持ちがだいぶ軽くなりました。

その日の夜、彼女に自分がノンセクシャルであることを伝え、自分のペースでさせてほしい旨を伝えると、彼女はわかったと言ってくれて仲直りをしました。

最後に伝えたいこと

今では手をつなぐことやキスをすることは少しずつ嫌悪感を抱かなくなりましたが、性行為はまだ嫌だなと思ってしまいます。

ノンセクシャルというのは病気ではないので、薬を飲めば性的感情が生まれるとか、慣れればできるようになるとかそんな問題ではありません。

生まれたときから、性的感情を持たない人間として生まれてきたのです。

「好きなだけでいい」という小学生のような恋愛感情だけをもって大人になってしまったのです。

嫁にはたくさん我慢させてしまっているので、早くできるようにならないとと焦ってしまうときもあります。

でも、二人の関係は良好です。

それは、好きを伝えているからだと思います。

これは、またそのうち書こうと思うのですが、好きな気持ちさえあればそれでいいのではないかと最近はよく思うのです。

だから、ノンセクシャルの人たちやパートナーがノンセクシャルの人たちも一度考えてみてほしいなと思います。

何が大事で、必要なのかを。

そして、たくさん自分で考えて、話し合って幸せになれたら嬉しいです。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

また、ノンセクシャルのことや自分の恋愛観などを話せたらと思います。

質問などはコメントなどでお願いします。

#note書き初め

#恋愛

#ノンセクシャル

#LGBT

#LGBTQ

#あじおのーと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?