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だんだん高くなる鬼(ショートショートnote杯)

 あるところに迷子の少年がいました。少年が困り果てて泣いていたとき、山のように大きい鬼が向こうから歩いてきました。このあたりには悪さをする鬼が住んでいると聞いていたため、すぐに逃げようかと思いましたが、気を取りなおし少年は鬼に問いかけます。
「おおい、鬼さん。村の方向はどちらだか知らないかい?」
 すると鬼は大きな声を出して少年を威嚇します。
「俺にかまうんじゃない! 取って食っちまうぞ!」
 そんな鬼の様子に慌てて逃げだそうとしたところ、鬼が少年にもう一声かけます。
「右手に進んで川をたどれば帰れるはずだ……」
 少年は最初驚きましたが、振りかえり、帰り道を教えてくれたことに礼を言いました。
 するとその瞬間、鬼の体が震えだしました。そしてメキメキと大きな音を立て、これまでも十分大きかった鬼の体がまた一回り大きくなったのです。
「気にするな。俺は人にやさしくするたびに体が大きくなってしまう呪いにかかっているんだ……」


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今日は「だんだん高くなる」×「鬼」でした!
ちょっと切ない感じにできればと思ったのですが、うまい感じになったとは言えない気もしますね。高くなるというか、大きくなるですし。発想はピノキオですね。素直に鼻にしてパロっても良かったかもしれません。
昨日のイメージが残っていたせいか、昔話風になりました。いや鬼に引っ張られたのかな。

さて明日のお題は「リストラ」と「笛」です。よろしくお願いいたします!


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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)