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【2019年版】買ってよくなかったモノ

良かったものの記事は沢山ある。
私は「よくなかったもの」のことを書こう。

さも、いいこと思いついた! みたいに書きだしてみたけれど、みんなが「買ってよかったもの」ばかりあげるから、私の中の天邪鬼が顔を出したというだけの話である。2019年版と書いたけれど、別に続けるつもりはない。

私はもともとガジェットとかに興味がない人種なので、あまり新しいモノを欲しいと思うことがない。そんな私でも、しばらく前から「欲しい」と願い、今年ついに買ったモノがある。

それが『ダイソンのコードレス掃除機』だ。
そして、これこそが「2019年、買ってよくなかったもの」だ。


憧れは前からあった。
周りにも買ったという声はあった。高い評価の声もあった。

しかしうちにはマキタのコードレス掃除機がすでにあったのだ。

マキタには大方満足していたが、不満もあった。

吸引力に欠けるのだ。使ってみるとわかるけれど、コンパクトで音も大きくないけれど、率直な感想は「貧弱」というもの。
細い首やボディは軽く扱いやすい。しかし通ったあとに小さなゴミが残っているのを見るたびに、ちゃんと吸えているのか疑問に思うことが多々あった。

とはいえ壊れて使えなくなったわけではない。
それにダイソンを買うとなれば安い買い物ではすまない。相手は天下のダイソンだ。そんな高貴なものに、一介の庶民である私が手を出して良いのだろうか。気分はロミオとジュリエットだ。

どうしたものかと悩み、妻と相談を重ねること約1年。
結局は欲望に敗れ、ついに我が家は2019年9月にダイソンを購入に踏み切った

まるで私が主導しているように書いてみたが、私は家電についてツユほども興味がない人間だし、「性能を比べる」ということが死ぬほど苦手だ。どれでもいいじゃん、という気になってしまうのだ。
だから実際には、選別に掛かるほとんどの作業は妻がやったといっても過言ではない。私がやったのは、妻の「これにしよう!」という提案に対し、「うむ、それで」と答えただけだ。


結果として私たちの決断は失敗だった。
少なくとも私的には不満の残る結果だったのだ。



まず小回りがきかない。

全体的にデカイのだ。覚悟はしていたけれど、日本のコンパクトな家庭で使うには思った以上に融通がきかない。家具と家具の間のゴミを吸ってくれない。テレビ台の下の隙間に入ってくれない。トランスフォーマーのように微妙に角ばっているフォルムが絶妙に引っかかる。

そして当然のことだが、本体の大きさに比例して重さも上がる。「重い」というほどではない。見た目のわりには軽い、と言ってもよいだろう。
しかし日々使うものは軽いに越したことはないのだ。

では果たして、ご所望の吸引力はどうか。

こちらも正直思ったほどではなかった。マキタに比べれば若干強いかも……と思うものの、はっきり言えばそれほどの違いは無い。なんとなく強い気がするのは、吸引力というより、この謎の紫色のローラーで引っ掛けているからといことでは……そんな気すらしてくる。

頼みの吸引力すらそうなってくると、値段の高さと使い勝手の悪さ、というデメリットが大きくのしかかってくる。

マキタで十分だったなぁ……という言葉が口から零れ落ちるのを私は何度我慢しただろう。期待値が高すぎたのだ。何が「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」だ。いや確かに「吸引力が強い」とは一言も言っていないし、デカくてゴツくないです、とも言っていない。

ダイソンさんは悪くない。何も悪くない。

悪いのはCMや世間の声に踊らされてしまったこの私。1年で200%の利益が出る投資必勝情報入りUSB(53万超)を買わされる大学生と同じだ。踊らされた奴が悪いのだ。
むむーダイソンめ。どうして濁点が付いているとこうも悪役感があふれ出るのだろう。ほら、ダンブルドアとか……ってダンブルドアは味方か。

あと、あんなに悪く言ったマキタさん本当にごめんなさい。
あなたは悪くない。何にも悪くない。むしろ日本家屋に適した製品を廉価で作ってくれて本当にありがとう。次はマキタに戻るから許してください。


そんなこんな。
これが私の『買ってよくなかったモノ』のお話なのでありました。



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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)