B級はB級らしい方がいいんじゃないだろうか。
映画のポスターとかで、海外の映画はカッコイイのに日本版になるとなんでこんなにダサいんだ! みたいな話がある。
ちょっと前もセスナが落ちたとか、そもそもセスナじゃないとかそんな映画も話題になっていた。あれに関しては見ていないからなんとも言及はしようがないけれど、こういう日本独自の改変(改悪?)に関して否定的な意見が多いように思う。
しかしわたしに関しては総じて言うと、『B級らしい作品は見るからにB級であってほしい』と思っている。
だからダサーい感じのポスターになってしまっていたとしても、中身を的確に表しているのであれば、その方が嬉しい。ダサいポスター大歓迎。なぞなキャッチコピー大好物。ウェルカム、ンボボボォォ……。
作品に対する見方の問題なのだと思う。
わたしは見る前に期待値をみつもる人で、大人気の作品であればこのくらいは面白いだろう。この監督ならそうそう外さないだろう。この俳優は好きだから中身がどうでもそれなりに楽しめるだろう。まったく前情報がないけど、キャッチコピーやジャケットは楽しそうだな。
といった感じで、前もって自分のなかに期待値を作ってから作品をみる。もちろんなんの情報もなくて、まっさらの気持ちでみることもあるけれど、それは少数派だ。意識的無意識的にかかわらず、だいたいなんらかの期待値を持ってしまう。
そして見た後。その期待値とのズレこそが一番の感想になってくる。
面白いとは思っていたけれど期待値を超えてきた。つまらないと聞いていたけれど予想以上につまらなかった。だいたい思ったとおりで、そこそこ面白かった。そんな感じで最終的な評価……というか感想を形作るのだ。
だからはなっからB級作品なら、変に怖がらせようとカッコイイデザインにしてもらうよりも、「B級ですがなにか?」と言ってもらった方があとあとの読後感というか、視聴感がいい。
「アクション超大作」とうたっていた作品がどう見てもB級じゃないか、となったときのガッカリ感は何事にもかえがたい。ケーキだと思って食べたらスポンジだったようなものだ。口のなかがゴワゴワだ。許すまじ『オーバーロードZ』。……あ、おもわず具体名が出ちゃったわ。
そういえば、わたしは車とかも別に好きじゃないし、そもそも「大きく見せる」ということに執着がないだけのかもしれない。
なんにしても私はB級ポスター大歓迎なので、もっとやってほしいと思うばかりだ。B級にはB級の良さがあるのだから。
「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)