DDオタクの行きつく先 ~前編~

 これは、ジャニーズに全く興味のなかった女がジャニーズに沼落ちし人生を狂わせる話である。(大袈裟)

 
 まずは自己紹介を簡単にする。

              名前:あじの
              年齢:今年で26歳
              出身:兵庫(現在は東京で社会人)
 

 これまでの私のオタク遍歴について話したい。そもそも私は根っからのオタクである。我が家は父が電車模型オタクであり、もはや遺伝子レベルでオタクなのだとこの歳でようやく気付いたのであった。母・弟は全くオタクではない。妹もオタクではなかった。過去形である理由は後に話したい。


 私は中学2年生のときに銀魂をきっかけに週刊少年ジャンプを読むようになり、そこから色んな作品に派生し気づいたころにはアニメオタクになっていた。小学生のころから漫画やアニメを見ていたが、好きだったのはかわいい女の子やゆるキャラが出てくるような少女漫画だった。

 なぜ突然少年漫画に手を出したか、それはなんとなく少年漫画読んでいたら男子とも話せてモテるのではないか、という紛れもない下心だった。それが気づけば少年漫画だけではなく様々な作品に足を突っ込みまくり、「三次元なんかクソくらえ!二次元こそ至高じゃ!」とリアルに言っちゃうようなクソキモヤバ痛オタクになってしまった。

 当時は少ないお小遣いを1回300~400円のガチャガチャや単行本を購入するために溶かし、高校生でアニメイトという存在に気付いたころには無心でグッズを買い漁るグッズ厨へと成長した。

 大学生・社会人1年目のころまでは缶バッジを複数BOX購入してはSNSで交換や譲渡を探し集め痛バッグを製作してはそれを持ってコラボカフェやライブや展示会等に行くようなオタクになった。
 

 ところが私は2020年1月に突然ジャニーズに沼落ちしてしまうのであった。Snow ManとSixTONESのデビューがかなり大きなきっかけである。

 2019年はオタク同士のいざこざや仕事で病み適応障害になり、作品は好きでも正直二次元界隈にいることがしんどく感じ純粋に作品を楽しむことができず、心に穴が開いたような感覚だった。
 2020年1月21日、朝仕事に行く前に何気なく普段は見ないZIPを見ると「令和初のジャニーズ、史上初二組同時デビュー!」(正直何言っていたかニュアンス程度しか覚えてない)と取り上げられイケメンの集団が出演していた。最初は「ふーん、そうなんだ」くらいにしか思っていなかった。
 ところがパフォーマンスを見ると、やたらとテンションの高くて元気でアクロバットのできるアニメオタクの男にしか目がいかなくなってしまった。

 なんとなく気になりその日仕事帰りにCDショップでCDを買った。その前にまずレジがスノストCD購入者用で長蛇の列ができており「ジャニーズすげえ!www」と思った。そんなに並ぶかと。
 帰宅し音源をPCに取り込みながらDVDを見た。MVがあるのはまあわかる。マルチアングルって何???それ以前に初回生産限定盤でCDと映像がこれだけついてこの値段?破格か?そんなことを思っていた。


 公式YouTubeチャンネルというものがあるということを知り、気づけば投稿されていた動画は一通り見終わっていた。
 これまでジャニーズの文化に触れたことのなかった私は、ジャニーズはステージ上でキラキラしていて汚れ仕事や体を張る仕事に一切縁のない集団だと思っていた私は、「エッ、この人達アイドルなんですよね?なんでこんなにバラエティーしてんの?」と思いますます深みにはまっていった。


 そしてこのタイミングで友人からコンサート映像を見せてもらい、プロのアイドルのステージというものを初めて体感した。すごい近いところまでファンのところに行くし接触までしてるし、ファンサービスもすごいし、これがジャニーズかととても感動して見終わったころには実際にライブに行ったかのような興奮と良い疲労感みたいなものが残っていた。


 ついにはファンクラブにも入会してしまったし公式写真にも手を出してしまった。グッズ厨の血が騒がないわけなかった。好きな写真を確実に、しかも1枚160円で購入できるということに驚きが隠せなかった。これまで二次元界隈でトレーディング系グッズやよくわからないしデザインもっとどうにかならんかった?と思いつつモチーフというだけで購入した謎のグッズ等に手を出していた私のこれまでの感覚が大きく崩れた。諸々のコスパが良すぎるし福利厚生が良すぎる。
 

 これは本当に私個人の感覚だが、二次元界隈でオタクをしていた頃はグッズをたくさん集めてより大きな痛バッグをイベント会場に持ち出しマウントを取っていた。最終的に一番好きだったコンテンツは全オタクの中でかなり歴は長い方だったしレアなグッズも持っていたこともあり無意識に競争意識があった。それが楽しい頃もあったが結果的に疲弊してしまった。決して二次元界隈が悪かったということではなく、純粋に作品を楽しんでいたこともあったがただ単に私がそういうことになってしまっただけである。
 だが、ジャニーズ界隈に来て、そもそも自分が超新規ファンであることはよくわかっているしこれまでアイドルたちを応援してきた長年の古参ファンの方々がいるからこそこうして出会えたということを重々理解しているので、そもそも競争意識みたいなものなんかはあるわけがなく常に新鮮な気持ちで新たな文化に触れられているように感じている。
 

 こうして私のジャニオタライフが始まった。が、ここで終わるわけがなかった。
 タイトル通り、この後着々と色んなグループの沼に足を突っ込み、ただのDDオタクと成長するのであった。

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