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福岡みなみ著「ライブ配信で1億稼いだ話」を読んで、コントロール権について考えました

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ホイットニーです。

福岡みなみさんの「ライブ配信で1億稼いだ話」という本を読みました。

タレントだった著者が、コロナで仕事が激減したことをきっかけにライバーになり、数ヶ月で1億稼いだという話。

本の表紙を見ると「誰でも」「お小遣い」とあり、手軽さを売りにしているようですが、内容は戦場でとても誰でも出来るものではないなぁと思いました。

特徴的内容は、以下。

・長時間配信しよう(最長10時間とか)
・視聴者にとにかく気を配る
・投げ銭してくれた人の名前は覚える
・お金をもらうことを躊躇(ためら)わない
・投げ銭してくれる人とチームを組もう
・配信していない時間も配信のことを考えて準備しよう
・No1になるという決意をもとう
・泣く日もある!
・1億稼いでも全部自分のものになるわけじゃない
・この経験はお金以上に価値がある

という感じ。
みなみさんは、恐ろしくストイックで日本一に輝くまで全てをライブ配信に捧げたそうです。

視聴者を楽しませる工夫をライバルの調査など徹底しており、この人、普通に働いても超優秀・・・と思う内容でした。

本の中で感じらたのは、自分のコントロール領域が広いということ。言い換えると努力が結果に結びつきやすいのがライブ配信なのだなということです。

おそらく、タレントとしては事務所や局、スポンサーのコントロール力の方が強くて、個人としては中々そこを切り込むのは難しかったのではないかと思われます。

なぜなら、これほど優秀なのにテレビに出られない(その後はたくさん出た)というのは、この方のスキルだけではどうにもならないかったと思われるからです。

ところがライブ配信は、努力のみの世界。

みなみさんも最初は3人しか見てくれなかったそうで、ネームバリューがものを言ったわけではないとのこと。

頑張れば頑張った分だけ結果になるということは、このプラットフォームの中で最も頑張れば日本一になれるということで、他の変数がありません。(福岡みなみさんは日本一の頑張り屋ということですね)

自分の主戦場が、どの程度自分にコントロール権をくれるのかを判断することは大事だなと思いました。

Youtubeも努力がものをいう世界ではあると思いますが、これだけライバルが多いと戦い方そのものに工夫が必要で、アイデアに対する努力も大変なものになるだろうと思います。

またライブ配信の方がYoutubeよりコントロール権が高いのは、レスポンスでしょう。

視聴者とリアルタイムでコミュニケーションできることから、すぐに自分の在り方を改善する事が出来ます。Youtubeはワンテンポ遅い。

とはいえ、そのデメリットは誹謗中傷とか努力が空振りしたときの喪失感で、心的ダメージのデカさはやばそうです。

コントロールが自分に寄れば寄るほど自分次第でどうにかできますが、一緒に寄ってくるのがストレスといえそうです。

企業に所属することは、コントロール権が弱い代わりにストレスから守ってくれます。

僕らの会社は、基本的にはクライアントから依頼をいただいて動くので、コントロール権が乏しいです。クライアントに満足してもらえるように努力すべきですが、クライアントにもコントロールできない事象で仕事が減った場合には、我々はどうすることも出来ません。

一方で、我々には強いストレスがかかりません。

どちらが優れているという話ではありませんよ。ちなみに。

拡張性のある仕事でコントロール権も掌握するためには、市場を作る事が早そうですがコストや批判などの強烈なストレスがあるでしょう。

個人としての僕は、みなみさんのようには働けません。
刺激にはなりますが、僕はそこまで努力できないだろうなぁ。尊敬。

ですから、ある程度のコントロール権とある程度のストレスで、バランスをとりつつ働けている今のポジションに納得しましたとさ。

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