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小規模オフィスにVPNルーター( TL-R600VPN )を導入したら、コスパ良く超おすすめだった事例

こんにちは。アジケでディレクターをしている佐藤です。
コロナの影響で、弊社も有無を言わさずリモートワークへの移行が進んでいます。

アンケートなどを行いながら、リモートでの働きやすさの部分は会社全体で模索中です。その中で、そもそもリモートで働けるかどうか、一つの大きな命運を持つのが「回線」ではないでしょうか。

弊社もクライアントと連携をする中で、特定のIPからしかアクセスできないようなクローズドなネットワークが少なからず存在しています。

出社が難なく行える時代であれば、オフィスに行きそこから業務を行えばこの点は特に意識する必要のない部分でしたが、

リモートが必須化する今後の時代においては、外部からでも特定IP(VPN)を利用できるよう整備することがほぼ必須化する場合もあるかと思います。

「全く準備していなかったので、急ピッチで整えた」という会社も多いのではないでしょうか?

弊社も例に漏れず、
- 小規模オフィス(10-20人)
- 非技術者目線
から試してみて、顛末と良かった方法(と、その製品)を今回ご紹介します。

コロナ以前のネットワーク環境

弊社は昨年オフィスを移転しており、その際に回線を見直してNURO Bizさんを導入しました。

決め手は
- 帯域
- 価格
- 固定IPが付与されること
の3点でした。

実際のサービスとしては、固定IPの回線と動的IPの回線、それぞれ1本づつ貸与してもらえる感じです。

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弊社では、固定IPの回線に対して、最大接続数80程度の多機能Wifiルーターを接続して使っていました。

また多機能Wifiルーターの1機能としてVPN機能が提供されており、外出先などからクローズドなネットワークを利用する際にはその機能を使用して接続していました。

「原則出社時代」においてはリモートからのVPNアクセスはそこまで多くなく、この機能で十分問題なく補えていました。

また、もう一方の動的IP回線については活用されず、未使用の状態でした。

本題からはそれますが、NURO Bizに乗り換えてみて、無線接続でも十分な速度が確保されるようになり、ストレスがかなり減りましたので、おすすめです。。

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社員総リモートワークとなった結果、ルーターが不調に

コロナウイルスの影響で、リモートワークの社員が増え、最終的には100%になりました。その影響により、リモートからのVPNアクセス数も増加。

当初は問題なかったのですが、徐々にルーターに原因不明の不具合が現れるようになりました。

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- 多機能Wifiルーター自体が応答しなくなる
- 多機能Wifiルーターの中の、VPN機能だけが応答しなくなる
といった2つの問題がランダムに頻発するようになり、ルーター側のファームウェアや設定、定期リブート等を行っても解消することができませんでした。

特定のネットワークにアクセスできないとそもそも業務にならない、という場合もありこのような予期しづらい不具合はなかなか致命的です。

しのぎとして「不具合が出た時に、なんらかの方法で手動リブートする」というのが身近な対症療法でしたので、以下のようなIOTの電源プラグをかまし、リモートで電源を落とす、という手段も講じましたが、根本的な解決にはならず・・・

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VPNルーター導入 ( TL-R600VPN )

先述のしのぎ策と並行しつつ、専用のVPNルーターを導入することにしました。
「VPNルーターといえばYAMAHA」というイメージはありましたが、小規模オフィスかつ非技術者の場合ですと、スペック的にも少し大掛かりで、導入コストが大きい印象でした。

探してみると分かるのですが、プロユースのVPNルーターと、マルチルーターの一部機能としてのVPN、といったものを除くとその中間に位置するような商品がなかなかないのではと感じます。

そこで試してみたのが、以下のルーターです。

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導入後の回線と、かかった費用

元々1回線余していた、という部分で稀有な例かもしれませんが、2020年6月現在、購入したVPNルーターはこのような形で導入しています。

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- VPNルーターは固定IPLANに接続し、社外・社内関係なくVPN接続の全ての窓口に
- 多機能wifiルーターはそれまで使われていなかった動的IPLANに接続し、社内wifiとしてのみ使用

専用VPNルーターを社内の通常LANから独立させることにより、

🙅‍♂️(bad) : 出社したとしても別の専用LANへのVPN接続が必要になる

🙆‍♀️(good) : 必要な人だけが専用VPNLANへアクセスするので、(社内・社外でのアクセス含め)全体の帯域が最適化される

🙆‍♀️(good) : 独立した2回線がそれぞれ稼働するので、片方に問題が発生しても、もう1回線からアプローチできる

それぞれの役割を切り分けたことで、元々の多機能wifiルーターの動作も安定しました。ご紹介した専用VPNルーターも不具合なく稼働し続け、リモートからのVPN接続を捌いてくれています。

20200612現在 50%オフの¥8300で、小規模オフィスのVPNネットワークを構築できるとしたらなかなかコスパが良いのではないでしょうか?

管理画面は英語でしたが、Webでは日本語で設定方法を紹介してくれているので、迷うことは比較的少ないかと思います。

まとめ

- 餅は餅屋なので、VPNは専用ルーターの方が安定する
- 小規模~20人程度かつ予算を抑えるのであれば、TL-R600VPNはかなりおすすめ

緊急事態制限が解除される中でも、依然として出社が不安定な状態が続くかと思います。

そのような時に、リモートワーク or 社内アクセスどちらかに特化するのではなく、境目のないものとして中庸な立ち位置で体制を整えることも一つの観点かなと感じました。

また非技術者の所感ではありますので、ここで紹介した内容で、効率化できる余地や、もっと良い方法があるなどもしあれば公式Twitterに頂けると大変助かります。。

こどものワークショップ開催費にします👦