見出し画像

【韓国文化研究者の韓活体験記】SEVENTEENの映画を見てみた

研究ノートのような小難しい話ばかり書き散らかしていますので箸休め。

普段、長期的なスパンや理論で物事を切り取り、人の実存をのぞいてはあれこれ偉そうに考察していますが、いざ自分の実生活や実存となると、薄すぎてペラッペラです。いやむしろ、研究者は普通「私」を出すことはないんです。とはいえ、「韓活、韓活言ってるけど自分はどうなん?」という突っ込みもあろうかと思い、「私の薄っぺらい韓活」を披露させていただこうと思います。薄っぺらいので、貴重なお時間を割いて読んで頂くような内容ではございません、あしからず。

さあて、何をしようかなと思ったときに、ちょうどGWに上映中のSEVENTEENの映画を見つけました。今ライブのために来日されているみたいですしね。学生に向かって普段、勉強しろ〜!と捲し立てている身です。こちらも、学生側の実存であるKPOPについて勉強するべく、映画を見に行くことにしました。

映画の前に、私のSEVENTEENに関する知識について。初めて知ったのは、やはり学生を通してです。布教活動中?の学生が、研究室にメンバーの名前が一人一人書かれた紙人形をずらりと並べて置いて行ったのです。あるメンバーの横に、「ソンデジマ(触らないで)」と添えて。今思えばそのメンバーは、DKでした。ずいぶんと玄人好み。…というか、彼女たちはほんまもんのガチ勢なのですね。学会で一目置かれる若手研究者? エリート幹部候補? そんな存在なのかもしれません。

さて、そうはいっても彼らの楽曲まではよく知らなかったので、ラジオ講座の担当前に腰を据えて勉強することにしました。曲をいくつか聴いた結果、初期の「アジュナイス」が気に入りました。ラジオ講座では、BTSを差し置いてレッスン1のBGMに選曲しています。デビュー時のドキュメンタリーやいくつかのyoutubeも見て、ホシの「今何時ネタ」、ジョンハンは「顔は天使で性格ジャイアン」、スングァンの「歌唱力とMC力が神」、ウジは「小さな天才」…主要メンバーの人柄は、理解しました。

さて、それからすでに1年半。メンバーの顔と名前を今でも覚えているかが怪しいと思い、映画鑑賞前に復習することにしました。教材は、カラットさんのメンバー紹介動画です。

驚いたことに、全く覚えてない! BTSの7人ならまだしも、13人も覚えておくなんて無理ですってと思いながらも、「覚えることを諦めるな。」のYouTubeメッセージに何とか励まされながら、頑張りました。最後まで苦しんだのは、JUNとジョンハンのネコ系イケメンの区別(涙)。そして、もっと苦手なのは、DKとウォヌの塩顔系イケメン。この2人は難問すぎる! ホクロで見分けろとアドバイスされましたが、どっちも目の下にホクロがあるってば(左右逆だけど)。本当に見分けられているのか怪しい状態でしたが、映画へと立ち向かうことにしました。


ドキドキしながら上映が始まりました。この手の映像を映画館で見るのは初めてでしたが、始まった瞬間から冷や汗。

SEVENTEENって11人だっけ!!?

ずっと13人だと思っていたのに、登場したメンバーの人数を何度数えても11人。こんな基礎の基礎も間違って覚えてた? 愕然としました。が、のちに、中国人メンバー2人が登場し、ホッとしました。

その次のびっくり。

名前のテロップがない!!!

ファン向けだからですよね。名前にテロップがついていないんです。やはり、心配だったメンバー名は半分くらいしか覚えておらず、誰がしゃべっているのかが分からない。後半になって、「誰々が〜」とインタビュー中に名前が出てきたことで、ようやく、一人ずつ謎メンバーの名前が明らかになっていきました。でも、最後の最後まで呼名されないメンバーが・・誰か名前を呼んで〜〜〜!

はい、ミンギュでした。何とか映画が終わる前に、全員の名前を確認することができました。

もう一つのショック。

曲名のテロップがない!!

予習不足だったのか、前半の半分くらいは聴いたことのない楽曲ばかり。しかも、曲名のテロップがないので、何を聴いていたのかがさっぱりわからずじまい。完全にテスト対策失敗です。

ファン向けコンテンツに、メンバー名や曲名のテロップなどない。やっぱりオタクはエリートですよ。初心者にやさしくない笑。この点について、今回しかと勉強させていただきました。

さて、テロップ問題うんぬんとは別に、内容には純粋に感動しました。アイドルとファンダムは、やはりスピリチュアルな共同体なのですね、美しく強固な。互いが尊く、生きる理由になっていることが大変よくわかりました。危なく泣きそうにもなりました。

まだまだ修行の足らない私ですが、SEVENTEENに対する現在の理解は次の通りです。

個性だなと思うのは、13人という大所帯から繰り広げられる重層感とダイナミックさ。メンバーが多いので、短編小説ではなく、長編小説的に楽しめるように思います(自己紹介だけでも、ずいぶんと時間がかかりますからね)。男子校的なワチャワチャ感も魅力ですね。

それから、映画を見ていて思いましたが、あれだけの人数がいれば、バックダンサーっていらないんじゃ? バックダンサーかメンバーか、見分けがつかなかったりもしちゃうし…(私だけですかね)。ファンの皆さんに、直接いろいろ聞いてみたいところです。

そして、何といってもボーカル、レベル高!! ヒップホップチームとボーカルチームを合わせると、メンバーの過半数を超えますからね。もちろん、パフォーマンスチームのホシやディノらのダンスも素敵でした。

映画鑑賞後は、韓国中華店でジャージャー麺とチャンポン。

3年以上食べてないと、もはや懐かしい味になりますね。本場は、この1.5倍は美味しいかなあ。


でも、玉ねぎと黒ミソの突き出しには感動しました。こういう些細なところに本国を感じます。最後に、韓国系スーパーで「からし菜キムチ」を買って帰宅。


以上、反省とともに想像以上に楽しい体験記でした。次回は、もっとちゃんと予習してから挑みたいと思います。

今日覚えた韓国語、호랑해(ホランへ)。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?