10月の帰り道

金木犀が香らなくなった頃、私には3度目の秋が来た。
あの頃はまだ子供だったね、傷つかなくていい事に傷ついて
蓋を無理やり閉めたから溢れちゃったね。涙に流され過ごした日々で、遠回りして後悔もした。それでも秋は訪れる。
落ちた花に映って思い出させるから、少し息が詰まるけど。
これからもきっと思い出すからまた暖めてあげよう。
前を向いて歩いて行こう。

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