「きのこしょうゆ」とかゆう意味不明存在
誇りあるたけのこの里の民として!
きのこなんかに…絶対まけられない!
わたくし、このたび、おスーパーでこちらのおソースとおネギトロ寿司を買いましたの。ウイスキーのように琥珀色で透き通ったお酢のようなおツユ。実にきれいですのよ。
思い切って「えいっ」とつけて食べましたの。そしたらわたくしの脳味噌が "ネギトロ" になってしまいましたの!(※ネギトロとは、ひとのおにくがおミンティ☆になってしまうことを指すニンジャ比喩表現ですわ!)。
なんという芳醇な香りですの!? きのこ嫌いなのに「ハイこれきのこォ!」となってしまって頭からキノコンが生えてしまう山の香り……いま……わたくしの頭に直接よびかけていますの……「磯野、野球しようぜ」……そしてネギトロの磯の香りとなかよく……やきうしたの……。
- The Happy End-
いけない、こんなところで。わずか300文字程度のnoteで終わっている場合ではありませんわ。そんなのトゥイッターでイナフよ。やさしさとウザさのスキマたる約2000字がわたくしのベースラインよ。
そう。きのこのこのこ元気な子。こどものころ見た目も味もキモすぎてウェッてしたきのこの子。どうしてなの。もうどうにでもして? すき……だいしゅき……❤❤❤ と思わず身も心もヘイヴンしてしまいましたの。まけられないっ……て思ってたのなんてバカみたい。
それにしても「透明な紅茶」のような視覚的闇討ちのもたらす新奇性がすごくすごいのですわ。味がしなさそう……とみせかけて味がする……だけでなく香りがすごいのぉぉぉんほぉぉぉぉ❤❤❤❤❤
いけませんわ。なんとはしたない。お下品の極みですわ。こんな遅滞戦闘で文字数を稼ぐような痴態など、アブナイすぎて規制もやむなしよ。でも普段あまりにマジメにおマナーズ・オーシャンにプカプカしてダリダリダーリンしていますと、どうしてもオゲヒンヌ・ビッグウェーブにノリノリにウェイウェイいたしたくなってしまうのは人の業ならぬひろみ郷ですわ。まさに魂のふるさととでも表現すべき至高の体験へGo!! ですわ!
その重ったるくつまらない慣習をはぎとって、いますぐデンジャラスでユーモラスな認知的全裸ダンサーにおなり! この愚民ども! おーっほっほっほ!!
サウナで「ととのう」とかゆって侵食する幻想による現実的な生命危機に瀕しているくせに、認知的ギャップによる尊死や恥ずか死ができないなどというのは欺瞞にほかなりませんわ。
そんなの女はすたるし男の風上にも置けませんわ。まとめて雲国斎ですわ。誇り高き魂の肉体を日頃より研鑽せしめ、おねがいマッスルの舞いを社交場でダンスってやるの。つまらない生活の殻をカチ割り偉人がダンガンロンパするぴよぴーよ速報よ。ウン十年も着たまま洗濯してない知識なんて加齢臭もびっくりのクサさよ。脱いで裏返して洗濯カゴに入れなさい。
絶対に裏返すなとかいうのはバカの言うことよ。裏返した方が洗浄効率がいいのよ。裏返すのも家事のうちよ。でも絶対に裏返せというのもアホなの。洗浄効率をすてて作業効率を取るのも戦略よ。どちらを選んでいるのかわかってないでわかったようなことをわめくからゴミなのですわ。
そう、お料理の話から速やかに意味不明なことにスライドしているのも、物語の語り手としてのたしなみよ。文字数稼ぎなどでは断じて! ないのですわ。すきなことを書いてるだけですわ。ぜったいぜったいそんなことないのですわァァァ! でも物語の中毒性も忘れてはいけないわね。脱線したら、戻りましょう。
わたくしはおスーパーでお高いお醤油を買いましたの。ご家庭で煮物などしようものなら一瞬で溶けてなくなるコスパ最悪調味料ね。けれど、これが人生という料理に彩りをかしこく添えるということなの。味をととのえるだけなら透明である必要はないわ。香りをととのえるだけならトリュフである必要はないわ。
最高級食品であるという呪文をその身に宿すスシだからこそ、最高にコスパのわるい調味料を惜しげもなく投入して、最高にコスパのよい非日常体験を生む──という意味不明現象、すなわち魔術を行使可能としているのですわ。
ついでにいうと下手に火を入れるとトリュフの香りが飛ぶから、生ものであるスシが最高に最強なのよ。偶然の魔法を高度に検証した科学的見地に根差したニンジャ非現実的衝撃、それがこの「きのこしょうゆ」の魔術の正体。世界をあたらしく書き換える術式。
このあたらしき世界。
意味不明で素敵なところ。
さあ、ともに意味不明調味料探究の旅にゆきましょう。
新奇性魔道具市場はあなたを待ってるわ。
この記事が参加している募集
われわれが深淵を覗くとき、深淵もまたわれわれを覗いているのだ……