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『ある貯金箱と夢見る貧乏少女の話』

【はじめに】

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ある貯金箱と夢見る貧乏少女の話                 

                     作 愛楽ゆか


 ○夢見る少女A(相田(あいだ) 亜海(あみ))

 ○夢見る少女B(馬場(ばば) 紅(べに))

 ●王子1

 ●王子2


昔の思い出
        
        二人の少女が、舞台上に座っている
       (舞台上には、二つ以上の貯金箱がある)

        B、豚の貯金箱に小銭を一枚入れる

B    亜海、あたし達、絶対アイドルになろうね!
A    うん!

        A、貯金箱に小銭を入れる

A    アイドルになったら、CDデビューして、テレビにも出ちゃって、武道館でライブとかしちゃって、大人気になって……そしたら、

        照明変化

        B、退場

        王子1、2、華麗に登場

王子1  亜海はオレのものだ!
王子2  いや、亜海さんは僕のものだ!
王子1  いや俺が
王子2  いや僕が
A    私の為に争うのはやめてえぇぇ~!

        B、フライパンとお玉を持って登場
        B、フライパンを鳴らす

A    わわわわわわ!!

       照明変化

        ボロいアパートの一室

B    おはよう、亜海
A    ……おはよー、紅
B    はい、起きた起きた
A    ふぇーい……
B    あんた達も、帰った帰った
1、2  はーい……

        王子1、2、退場

B    ほんと、最近亜海たるみすぎ
A    えー、紅ちゃん厳しいいぃ
B    早起きは、生活の基本でしょう
A    でもよく言うでしょ? 寝る子は育つって
B    亜海は寝過ぎ
A    紅ちゃん厳しいいいぃ

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3,131字

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舞台を創ること以外にも創作がしたい、これまで舞台で表現してきた物語や世界をもっと知っていただきたい、楽しんでいただきたい……そんな思いから始めたnoteです。 細々と更新しておりますが、少しでも楽しいをお届けできていれば幸いです。 もしよろしければ、サポートよろしくお願いします!