インハウスデザイナーへの依頼の仕方
社内に人が増えてきて、複数の人からデザインの依頼を受けることが多くなりました。
ざっくりとしすぎていて頭を悩ませることもあり、依頼方法についての話し合いをしたので、その時に話したことをまとめたいと思います。
外部のデザイナーへの依頼か、内部のインハウスデザイナーへの依頼か、だと少し異なる部分はあると思いますが、根底になる部分は一緒だと思います。
ノンデザイナーがインハウスデザイナーに依頼する際に大切なこと
それは、
・デザインの方向性
・どこで使用するのか
・入れる内容について
の3つだと思っています。
デザインの方向性
制作するにあたって、これが一番大事だし、これを一番最初にしないと修正地獄になります。けっして「よしなに~」じゃダメです。
「青系ビジネス向けで作ったら、水色パステルフェミニンで作ってほしかった」と言われた。みたいなことになり得ません。
インハウスなので、会社の雰囲気にあわせて制作することが念頭にありますが、その中でもちょっとした方向性によって異なります。
青色でも、水色から黒に近い青まであるようにニュアンスの違いを出すことができます。組み合わせる色、選択する素材、写真にするのかイラストにするのか。などなど。
頭の中で具体的なイメージがないから「全て任せる」のは困っちゃうんですよね。「それが、デザイナーの力の見せ所だろ」という方はいるかもしれませんが、正直、その案件にだけ時間を割ける訳がなくお互いに効率良く時間短縮はしたいものです。依頼者の頭の中は覗くことができないので。なので、最初に方向性のすり合わせがしたいのです。
他社のデザインや、社内の過去の制作物、などを提示して「こんな雰囲気で~」とかでいいんです。ラフ画を作って欲しい訳ではないので。もちろんあればそれに沿って制作します。
そういったイメージを探せない、イメージが固まらない、というのであれば直接話をした方が方向性は決まりますので、コミュニケーションをとりましょう。
どこで使用するのか
つまり、ターゲットと目的です。制作物は意味があって作られます。
製品紹介のチラシであれば、ターゲットは製品の使用者(何歳~何歳)、目的は新しい商品の紹介で売上拡大につなげること。
これだけでも、イメージはぐっと明確になりますよね。
最初に書いたデザインの方向性を決めるためにも、こういった情報は共有した方がお互いのためになります。
「この情報はデザインするのに必要なさそうだから、共有しないでいいか」と思っていませんか?確かにデザインするのに不要な情報はあるかもしれませんが、そういった一見関係なさそうな情報からイメージをくみ取ることも実際にあります。
もし、話下手な方は案件に関する情報を全てデザイナーに共有してみるのもいいかもしれません。意外と共有した情報だけで制作できちゃうかもしれませんし、必要な情報が足りなければアクションがあるだろうし、デザイナーがイメージを掴めなかったら質問があるはずなので。
入れる内容について
何を入れたいのか、ということを知りたいです。
日付、キャッチコピー、製品紹介、会社情報、連絡先、などなど。制作物を作る目的に併せて、入れる内容は変わってきます。
例えば、バナーと取扱説明書では、入れる内容も目的も全く異なってきます。
だから、入れたい内容を知りたいのです。ざっくりとでも「ここに〇〇の説明、ここに△△の内容」などラフ画でも口頭でも何かしらの説明があれば、イメージのすり合わせもできますし、「〇〇を入れるなら▢▢も入れた方がいいのでは?」なんて提案ができることもあるかもしれません。
また、依頼者が事前準備として入れたい内容をまとめることで、後になってから「コレが抜けていた」ということがなくなります。簡単に差し込みができる内容であれば問題はないですが、場合によってはデザインし直さないとならない場合があるので後出しにならないように気を付けましょう。
最後に
インハウスデザイナーへの依頼について、参考になれば幸いです。
会社によってルールはいろいろあるとは思いますが、この3つは大切なんだなと頭の片隅にでも入れておいてもらえたら嬉しいです。
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