作品紹介16 『青インコ』 THE ART FUCHU

作品紹介16『青インコ』（by Jの先生）

アートをはじめたいくつかあるきっかけの一つに、

自分で絵を描いて、それをプレゼントできるようになりたい

という想いがありました。
買うのではなく、描く。
誰かが作ったプレゼントではなく、自分が作ったプレゼント。

相手の好きなものがすぐに（できるだけ即興で）描けるようになりたい。
相手のリクエストに応じて作品を作れるようになりたい。

こうした目標を達成できるように、積極的に塾の子のリクエストを受けて絵を描くことにしました。ということで今作は、塾の子が育てている青い色をしたインコ、ポコちゃん登場です。

かわいすぎる！

綺麗な青色と、黄色のくちばし。おしゃれな首周りの斑点がキュート！
まずは板に色を着けました。

真っ白なキャンバスならぬ、真っ青なキャンバスです。
ここに一つずつ模様を描いていきます。

何もない空間に、命が誕生！

リアルな模様ではなく、ゴンドアートによく用いられている模様を使います。ポコちゃんらしさを出せるように、首回りの紋様は同じにして、目も目玉を入れずに、そのままクリクリにしました。最後に「インコ」を意味するテルグ文字を入れて完成です！

今回はあらかじめ「プレゼントするよ！」というのを生徒に伝えていたのではなく、さりげなく教室に置いておいてどんな反応をするのかをみてみました。

すると・・・さすが飼い主、

この鳥の絵、うちのポコに似ている！

って思ったそうです。

ただ本人、高校２年の控えめ男子なのでその感想を口にできず、ただ絵を眺めていたそうです。

「実はね、これプレゼントとして作ったんだよ」
「マジですか？　え？　いいんですか？」

私としては画面構成的にシンプルすぎて、もう少し背景に柄を入れて飾り立てたくなります。なので本人に「背景とかつけてもっと可愛くできるけどどうする？」って聞いたのですが

「いや、もうこの時点でメッチャかわいいので大丈夫です！」

とのことでした。

インコだけを見ていたい。
だから余計なものはいらない。

思いがけず私の方が、シンプルで大切な考え方をプレゼントされました。

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