僕がいればこわくないよ
こんにちは。藍澤誠です。
私の塾の近くの小学校には「セカンドスクール」という行事があります。5年生が4泊5日で山荘に泊り、仲間と共同生活を行い、ちょっとした物作りやさまざまなチャレンジ体験をする、わりと長めのイベントなのですが、それがいよいよ来週に迫っています。
そんな状況下、セカンドスクールに来週参加する塾の子の一人(5年生 男子)がこんなことを言ってました。
「どうしよう、ぬいぐるみ持っていけないし・・・」
彼はいつもはぬいぐるみと寝ていて(カービィなど3体を選ぶ)それらを持っていけないことを恐れていました。
高学年にしては幼いといってしまえばそれまでですが・・・感受性豊かというか、周囲の状況に対して響きすぎる子なんです。特に、
ナイトハイク
という、肝試しのような、夜道を一人で歩くイベントの後に寝られるか、ということに怯えています。あまりに気弱な小5男子の発言に、塾の教室で背中合わせに座っていた中2男子の子は「ぷぷぷ」という感じでこっそり笑っていたのですが(小5でぬいぐるみかよ、っていう感じですかね)、同じテーブルにいた小6男子は真面目な顔でアドバイスしました。
「こわいなら友達と寝ればいいじゃん」
「あ! そっか」
「それにこわくないよ、ナイトハイク」
「そ、そうなの?! 良かった!」
「あ、でも先生が心霊の話とかするからそれがこわいか」
「ひぃえええ! どうしよう!」
上記は、ちょっとした言葉により過剰に反応しちゃう例と思えるのですが、これを「幼い過剰反応」とひとくくりにしたくない気もします。
心がどうしようもなく動揺してしまったときにどうするか・・・先生に「怖がる話をしないで」という方向ではなく、つまり周りに配慮を求める方向ではなく、恐くならない方法を探したり、そもそも恐いって何だろうって考えたりする方向の方がよさそうです。
と同時に、カービィのあの愛らしい笑顔が、毎日がせいいっぱいになっちゃう子どもの夜を支えているんだなと思うと、キャラクタのもつパワーってすごいなって思えるのでした。(たぶん、つづく)
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